コロナ禍で投資熱が高まりましたが、40代、50代で投資をしている人はどのくらいいるのでしょうか。40代・50代の確定拠出年金やNISAの利用状況、投資歴などを統計データから見ていきましょう。
40代50代の2人に1人が始めているNISA
NISAとは、一定額までの投資で得た利益が非課税になる制度です。新たに投資を始める人を増やす目的で、2014年からスタートしました。
40代、50代のNISA口座の開設状況や開設意向は次の通りです。
開設済み | 開設意向あり | |
40代 | 47.5% | 13.0% |
50代 | 49.8% | 9.8% |
全年代 | 53.9% | 8.2% |
(出典:日本証券業協会「個人投資家の証券投資に関する意識調査(2021年)」)
40代、50代ともに、2人に1人がNISA口座を開設済みであり、「開設意向あり」を含めると約6割がNISAに前向きだと分かります。
40代、50代の4人に1人は確定拠出年金に加入
投資しながら老後資金を積み立てる方法として、確定拠出年金があります。確定拠出年金とは、自分で運用しながら年金を積み立てる制度です。
勤め先の企業で加入する企業型確定拠出年金(企業型DC)と、個人で加入する個人型確定拠出年金(iDeCo)があります。企業型確定拠出年金に加入できるかどうかは、勤め先によって変わってくるので注意が必要です。企業型確定拠出年金とiDeCoは同時加入できますが、その分iDeCoの上限額が少なくなります。
続いては、40代・50代の確定拠出年金の利用状況を見ていきましょう。
40代 | ||
---|---|---|
企業型確定拠出年金に加入している | 24.7% | |
iDeCoに加入している | 21.0% |
(出典:日本証券業協会「個人投資家の証券投資に関する意識調査(2021年)」)
50代 | ||
---|---|---|
企業型確定拠出年金に加入している | 23.3% | |
iDeCoに加入している | 16.0% |
(出典:日本証券業協会「個人投資家の証券投資に関する意識調査(2021年)」)
40代、50代ともに4人に1人が企業型確定拠出年金に加入しています。また、40代で5人に1人、50代で6人に1人がiDeCoに加入しています。
40代の6人に1人、50代の4人に1人が投資歴10年以上
株式投資について、証券の平均保有期間を尋ねたところ、「10年以上」と回答した人は40代で15.4%、50代で28.5%にのぼりました。40代の6人に1人、50代の4人に1人が、少なくとも10年の投資歴を持つことが分かります。
一方で「3年未満」と回答した人も、40代で24.4%、50代で18.4%いました。
何歳になっても、投資を始めるのに遅すぎるということはありません。投資で利益を得られれば、老後の不安も軽くなります。退職金というまとまった資金が入るまでに、投資経験を積んでおくことも大切です。投資が気になっているのなら、安定収入のある40代、50代のうちからスタートしましょう。
文・木崎涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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(2022年1月8日公開記事)