きょう1月10日は成人の日。2022年に成人を迎える若者は120万人で、前年より4万人減っている。これからの日本を背負っていく新成人たちだが、彼らは日本の政治などについてどのような意見を持っているのだろうか。
国民年金制度に信頼を寄せる新成人の割合が高い
「日本の未来は明るい」と考えている新成人の割合は、どれくらいだと思われるだろうか。
調査によると、38.2%と4割弱が明るいと考えているという(マクロミル「2022年新成人に関する調査 」)。これを「意外に多い」と思う人もいれば、「やっぱり少ない」と感じる人もいるだろう。
ちなみに38.2%の内訳は「明るい」に限るとたったの2.6%。「どちらかといえば明るい」が35.6%だった。
また調査対象の母数が500人(男女250人ずつ)しかいない点には注意が必要だ。
「明るい・どちらかと言えば明るい」と答えた人に理由をたずねると、「新型コロナウイルスの終息の兆しが見えた」「日本の最先端技術の誕生や発展が見込める」といった回答がみられた。
一方、「暗い」と思うと考えている新成人は61.8%(暗いと思う12.0%+どちらかといえば暗いと思う49.8%、合計61.8%)に上る。
その理由は、「新型コロナウイルスの長期化」「経済の悪化」「政治・政治家への不信」「少子高齢化」「地球温暖化」などだった。
政治に期待しない理由とは? 国民年金への信頼は回復中?
日本の政治に対しては、「期待できる」と回答した人は合計24.0%(期待できる2.2%+どちらかといえば期待できる21.8%)となった。低いようにみえるが、24%台に回復したのは8年ぶりという(昨年は21.8%)。
期待していると回答した人に理由を聞くと、「政権交代への期待」「新型コロナウイルス対策の素早さ」といった回答が返ってきた。一方で、期待できない理由として「不祥事等による不信感」「若者・国民の意見が届かない、反映されない」などが挙がった。
また、「国民年金制度を信頼できるか?」という質問で、「信頼できる」と回答した人は合計47.4%(信頼できる4.6%+どちらかといえば信頼できる42.8%)となり、同社が調査を開始した2014年以来、最高スコアだったという。
コロナ禍のせい?海外への興味が薄れている
若者の海外志向は一昔前と比べて下がったと言われて久しいが、東京オリンピックの開催も相まって、2019〜2020年にかけては新成人の海外への関心が高まった。
しかし、今年の新成人たちは「海外で働くこと」に対して28.0%、「海外留学」に対しては36.0%しか興味を示していなかった。また、「外国語習得」「仕事で英語を使う事」といった要望についても2020年から2022年にかけて10.6ポイントも下がった。
コロナ禍で海外への渡航が禁止されたことが、海外への興味関心を一層薄くしてしまったのかもしれない。
文/編集・dメニューマネー編集部
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