2022年の株式投資で注目、上がりそうな5テーマ・下がりそうな5テーマ

2022/03/12 21:00

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昨年・2021年の株式市場ではテーマ物色の傾向が強まり、「上がる銘柄」と「放置される銘柄」の2極化が進んだ。注目のテーマをいつも意識しておくことが大切だろう。2022年に注目の株式市場のテーマは何だろうか。上がりそうなテーマ、下がりそうなテーマをそれぞれ5つずつ挙げてみた。 上がりそうなテーマ1 半導体関連、メタバース

昨年・2021年の株式市場ではテーマ物色の傾向が強まり、「上がる銘柄」と「放置される銘柄」の2極化が進んだ。注目のテーマをいつも意識しておくことが大切だろう。2022年に注目の株式市場のテーマは何だろうか。上がりそうなテーマ、下がりそうなテーマをそれぞれ5つずつ挙げてみた。

上がりそうなテーマ1 半導体関連、メタバース関連

2021年でも中心テーマだったが、5GやAI、自動運転が本格普及期を迎え、先端半導体のニーズは継続するだろう。TSMC(台湾積体電路製造)の日本工場導入などの国策に乗っており、世界の半導体産業に占める日本企業の注目度が上がる。注目のメタバースでも注目まずは関連する半導体銘柄に注目だ。

上がりそうなテーマ2 EV関連

トヨタが乗用車のEV化の前倒しを決めたことで、EV関連、EVバッテリー、EVモーターなどの注目度が上がる可能性が高そうだ。アップル、ソニーも参入を決め役者が揃ってきた。

上がりそうなテーマ3 DX関連

コロナ禍ではウィズ・コロナ関連のSaaS銘柄などが物色されたが、今年は国策からみて、医療・介護系DX、マイナンバーカード関連、AI関連などにスター銘柄が登場しそうだ。

上がりそうなテーマ4 リオープニング

今年は国策でGOTOキャンペーン再開など、リオープニング(経済再開)関連銘柄が注目されそうだ。とくに賃上げが国策だけに消費関連に注目したい。

上がりそうなテーマ5 株式イベント

4月から株式市場が、プライム市場スタンダード市場グロース市場の3市場に改革される。現在の東証1部企業でも、プライム市場の上場条件をクリア出来ていない場合は、株式の売り出し、自社株消却、親子上場の解消などを進める可能性が高い。また、世界的に割安感のある日本企業にM&Aが増えTOBなどの株式イベントも増える可能性がある。

次に下がりそうなテーマを5つ見てみよう。

下がりそうなテーマ1 再エネ関連

岸田内閣では再エネへの取り組みの熱意が後退した。

また、再エネの中心銘柄であったレノバ <9519> が期待されていた秋田沖風力発電の入札を逃し大きく下げ、さらに落札した三菱商事 <8058> 連合の想定する再エネ価格が低かったことから、業界全体の収益への懸念が広まっている。

下がりそうなテーマ2 エネルギー

石油、石炭などのエネルギー関連銘柄は、商品市況の上昇を背景に21年の主役セクターのひとつだった。商品市況は一時期よりも落ち着きを取り戻しつつあり、株価の反動安を警戒する必要がある。特に石油関連には「脱炭素」と言う世界の大きな流れもあるのでESGの観点からも注意しておきたい。

下がりそうなテーマ3 鉄鋼・非鉄・金属

鉄鋼、非鉄・金属などの商品価格も上昇し、鉱業、鉄鋼なども上昇セクターの上位を占めた。EV化が進み銅やレアメタルの市況が高騰したこと、コロナ禍の景気がV字回復で商品が足りなくなったことなどが背景にあり、すでに市況がピークアウトしている商品も多く関連銘柄も反動安に注意だ。

下がりそうなテーマ4 不動産

コロナ禍でオフィス需要は低迷しており、世界的な金利の上昇は不動産セクターにはネガティブなだけに注意が必要だ。

下がりそうなテーマ5 銀行

世界的な金利上昇は基本的には銀行セクターには追い風だった。銀行の配当利回りの高さも話題になった。

しかし世界的には規制緩和とデジタル化でフィンテック企業が時価総額を膨らませており、伝統的な銀行業の株価は重い展開となる可能性にも注意しておきたい。

テーマの上げ下げの要因を定期的にチェックすることが大切

市場の中心テーマは常に変わる。国策、コロナの状況、石油などの市況が予想外など様々な要因でテーマの見方は変わる。今回「上がりそう」「下がりそう」としたテーマが入れ替わる可能性もある。

また、あくまで一つの見方なので、投資判断は自分でしっかりと行って欲しい。定期的に市場要因をチェックしながら中心テーマを見直そう。

文/編集・dメニューマネー編集部

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(2022年1月11日公開記事)