「財務」と「会計」はどう違う?

2022/03/12 23:00

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企業のお金と深く関わる「財務」と「会計」。日常的に携わる人にとっては明確に違いますが、そうでない人にとっては何が違うのかわかりにくいものです。 一般的な企業には、「財務部」はあっても「会計部」はありません。では、会計の仕事は誰がどのように行うのでしょうか。「財務」と「会計」2つの違いを説明できますか? 経営と密接に結び

企業のお金と深く関わる「財務」と「会計」。日常的に携わる人にとっては明確に違いますが、そうでない人にとっては何が違うのかわかりにくいものです。

一般的な企業には、「財務部」はあっても「会計部」はありません。では、会計の仕事は誰がどのように行うのでしょうか。「財務」と「会計」2つの違いを説明できますか?

経営と密接に結びつく財務と会計

「財務」とは、「資金調達、資金運用、資金管理に関する業務」です。経営計画を実行するための資金調達を段取ります。

資金調達の手段は、株式の発行や銀行の融資などがあります。確保した資金を予算として管理し、余剰資金があれば投資やM&Aなどで運用する計画を立てます。投資家や銀行と折衝、監査対応なども財務の仕事です。

一方で企業における「会計」とは、「お金の流れ全体を管理する業務」です。会計は「財務会計」と「管理会計」があります。

「財務会計」は企業の利害関係者に、「事業活動の結果を報告するための会計」です。報告に必要な書類は、貸借対照表や損益計算書などの財務諸表、いわゆる決算書です。株主や銀行、取引先は財務諸表を見て経営の安全性を判断します。 財務諸表やもとになる日常の収支の記録は経理が作成します。

そして「管理会計」とは、経営者や役員が「将来の経営判断をするための会計」です。主に予算管理と原価管理を行い、社内向けの資料を作成します。あくまでも内部資料なので、会社によりさまざまですが、これに基づき経営者は現状の課題を分析して、事業の成長やコスト削減の施策を行います。

解答:「財務と会計」の違いとは……

「財務」は資金調達・資金運用の業務で、「会計」はお金の流れ全体を管理する業務です。会計は財務、経理、経営企画など複数の部署をまたぐ幅広い業務です。

文/編集・dメニューマネー編集部

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(2022年1月11日公開記事)