私たちの身近にある100円ショップ。生活には欠かせない100円ショップですが、大手として有名なセリア <2782> とキャンドゥ <2698> 、社員の年収が高いのはどちらなのでしょうか。
セリアの方が180万円も高年収
それぞれ最新の有価証券報告書によれば、社員への平均給与はセリアが約622万円、キャンドゥが約442万円と、180万円もの差があります。
セリアはここ10年で売上高をほぼ倍増させ、利益率も高い水準をキープしています。対してキャンドゥは伸びてはいるもののやや鈍い動き。業績では明暗が分かれています。
従業員への待遇を決める要素はさまざまありますが、こうした業績の違いがある程度社員の年収にも反映されているのかもしれません。
なお、セリア、キャンドゥを押さえて業界トップのダイソーは未上場。理由は不明ですが、市場からの資金調達をそれほど必要としていないことから、社員への待遇も安定しているのではないかと考えられます。
100円ショップ業界全体の将来性は高いが……
100円ショップ業界全体で見るとかなりの好調がうかがえます。業界の売上高はここ10年以上伸び続けており、2020年度には9,000億円を突破しました。
コロナ禍でも外出自粛やテレワークの普及から日用品の需要が拡大し、各社業績をキープしています。
一方で、既存の雑貨大手や300円均一の伸長など、競合も目立ってきています。特に300円均一は店舗数を急速に伸ばしており、強力なライバルになりそうです。
こうした動きに、100円ショップ各社も高価格帯商品の導入や販売チャネルの拡大で対抗しており、今後激しい競争が予想されます。
再編の兆しが見られる100円ショップ業界。この争いを生き残れるかどうかが、各社の社員の年収を左右しそうです。
文/編集・dメニューマネー編集部
画像・yu_photo, tamayura39 / stock.adobe.com
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(2022年1月12日公開記事)