「セリーヌ」といえば、砕石を等間隔に敷き詰めたマカダム式舗装をイメージした“マカダム柄”が定番でした。“マカダム柄”は廃盤になりましたが、今でもファンの間で根強い人気が続いています。
2019年デザイナーに就任したエディ・スリマンは、パリの凱旋門を囲む鎖を模したゴールドのダブルCがモチーフの「トリオンフ」やシングルCの「セー」を新アイコンにしたバッグを発表しました。メンズラインも誕生した「セリーヌ」の名前の由来を知っていますか?
「セリーヌ(CELINE)」は、設立者兼デザイナーの名前
「セリーヌ」は、1945年女性実業家セリーヌ・ヴィピアナが、パリにオーダーメイド子供靴専門店をオープンさせたのが始まりです。
パリの革職人の技術を生かした子供用靴は安全性が高く高級感があり、上流階級の著名な顧客の子供たちに愛用されました。「セリーヌ」の子供靴は次第に評判となりパリ全体にブティックを開くようになりました。
1960年代には婦人靴などの革製品を手掛けはじめ、最高品質の素材とサヴォアフェール(匠の技)を用いたラグジュアリーブランドとして現在の地位を確立したのです。
セリーヌの親会社LVMHの2021年上半期決算は、55%増でコロナ前を上回る
セリーヌの親会社LVMHの上半期決算(1~6月期)は、売上高3兆6,977億円で前期比55.5%増、営業利益は9,801億で前期比400.8%、純利益は6,822億となり前期比913.2%の大幅な増収増益となりました。主要事業のファッション・レザー部門が前期比73.5%増と記録的な伸びを見せ、「セリーヌ」も非常に好調で業績に貢献したといわれています。
2019年に就任しメンズ部門を立ち上げたエディ・スリマンは、フランス版「バニティ・フェア」(月刊誌)の中で、2018年に最も世界に影響を与えたフランス人に選出されました。ファッションデザイナー兼写真家である彼は、「セリーヌ」の新時代を作り始めています。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2022年1月13日公開記事)