2050年には世界の総人口が今より3割増えるといわれ、食糧需要増による食糧不足や温暖化による作物収穫量の減少が懸念されています。そのような問題解決策として「フードテック」が注目されています。
世界中が取り組んでいる「フードテック」の意味を知っていますか?
フード(food)とテクノロジー(technology)を掛け合わせた言葉が「フードテック」
「フードテック」とは、最先端のテクノロジー(コンピューターやロボット)を駆使し、食に関する不満、不便、問題を技術で解消し、食の持つ可能性を広げていくことを指します。
「フードテック」の活用で解決を目指している問題は、多岐にわたります。人口増加や温暖化による食糧不足、飢餓とフードロス、宗教上やヴィーガンなどの菜食主義者のためのタンパク質源不足、食の安全性、生産者不足などです。
産学官連携で「フードテック官民協議会」を発足し、食の問題解決に取り組んでいる
肉などの食糧不足や代替タンパク質源不足解消のため、日本ハム <2282> は、こんにゃくや大豆などの植物由来の原料を使用した「ナチュミート」を販売し、キユーピー <2809> は、大豆から作るスクランブルエッグ「ほぼたま」などの代替肉の開発や販売を進めています。
また、農業人口不足の解消のため、ヤンマーは、専用のタブレットで農場内の決められた経路を自動走行するトラクター「ロボトラ」を開発しました。オペレーター自身が運転するトラクターと無人トラクター2台をオペレーターひとりで協調運転し農作業を行うことが可能になりました。
調理や保存の技術改良によるフードロスの削減などの取り組みも活発化し、「フードテック」産業は、世界共通の課題解決の手段として市場規模が拡大していくといわれています。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2022年1月14日公開記事)