投資・運用を任せられる初心者向けのサービスとしてロボアド(ロボットアドバイザー)が注目されて久しい。代表的なサービスとして、ウェルスナビやTHEOなどがある。NTTドコモもTHEO+ docomoを提供している。
NISAにも対応「WealthNavi」、投資先が多い「THEO」
WealthNaviは、ウェルスナビが提供している、預かり資産・運用者数ともに国内トップのロボアド。毎月1万円からの少額積み立て投資で、中長期的に安定した資産運用を目指す人向けとされる。NISA口座を活用して売買を自動で行うサービスも提供している。
THEOは、お金のデザインが提供。基本的な機能や最低投資額などはWealthNaviと同じだが、WealthNaviが厳選した6~7つのETFを通じて約50カ国に投資しているのに対して、THEOは最大30種類以上のETFで86カ国に投資、より徹底的な分散投資を行っている。
両者には大きな差異はないが、NTTドコモが提供している「THEO+docomo」はどう違うのだろうか。
「+docomo」になるとどこが変わる?
「THEO+docomo」はNTTドコモとお金のデザインが連携して始めたサービス。THEO本来の特徴はそのままで、次ののサービスが付加されている。
運用額に応じてdポイントがもらえる
ドコモの回線を契約しているユーザーが、THEO+ docomoを利用すると、運用資産1万円あたり毎月1.5ポイント(ドコモ回線を利用していない場合、毎月1ポイント)がもらえる。
100万円の運用なら毎月150ポイント、年間1800ポイントが付加される。資産運用しながらポイ活ができるのだ。
dカードで「おつり投資」ができる
dカードを持っていれば「おつり投資」も可能だ。おつり投資とは、dカードで買い物をしたときに、事前に設定した金額(100円・500円・1000円)に対する「おつり」に相当する金額を自動的に計算して、積立運用するサービスのこと。金額を500円に設定してdカードで420円の買い物をすると、500円-420円=80円のおつりを自動で積立運用してくれる。
最低投資金額が10万円から1万円に引き下がる
最低投資金額が1万円で始められるのも徴だ。本家のTHEOで口座開設する場合、最初に最低投資金額の10万円が必要だが、THEO+docomoで口座開設する場合の最低投資金額は1万円。
dアカウントと連携すれば、初期登録や運用期間中のログインも簡単だ。
THEO+docomoにもあるデメリット
THEO+docomoにもデメリットはある。手数料の割引条件が、本家のTHEOよりハードルが高くなる。
THEOは投資金額によって手数料が最大35%オフになるサービスを提供しているが、THEO+docomoの場合「dカード GOLDの契約」と「dカード GOLDでおつり積立をしている」ことが手数料引き下げの条件に加わる。
dカード GOLDを持っていない場合、本家THEOの方が有利になるケースもあるので留意したい。
自分にあったロボアドを選ぼう
ロボアドは楽に投資できるが、それでも投資にリスクは付き物。利益を保証するものではなく、元本割れを起こすこともある。ロボアド投資を始めるなら、そうしたリスクも理解した上で、自分にあったロボアドを選ぶとよいだろう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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