筆者が銀行員として多くのお客様に接する中で、投資で成功している人には共通した特徴があると感じています。そこから4つ挙げてみました。
特徴1 複数の金融機関を使っている
複数の金融機関によるセカンドオピニオンは投資の成功に欠かせません。
たしかに、どこかの銀行に行けば、投資信託も債券も保険も手に入れられますが、同じ金融商品であっても、金融機関や担当者によって知識や販売ノウハウには大きな差があります。そして金融機関や窓口の担当者は自分の都合で特定の商品を積極的に推すことがあります。
特定の金融機関の担当者と信頼関係が深まると、金融機関の都合による販売であることに気付かなくなります。
特徴2 余裕資金で投資している
投資に余裕は欠かせません。どんなに相場の状況がよくても、数年に1度、暴落は必ずやってきます。投資した額以上の取引を行うような信用取引やFXなどは特に損失が大きくなります。生活に必要なお金を投資に回していたら、投資どころか生活費にも困ります。
余裕が必要なのは資金だけではなく、メンタルもです。予期せぬ暴落を見て耐えきれず、一刻も早く解約したいという衝動にかられ、待てずに売ってしまい、あとで後悔するのです。
特徴3 ネットに依存していない
投資に成功している人はネットだけに頼らずアナログの情報を大切にしています。
たしかにネットなら誰もが早く簡単に情報を手に入れられますが、信頼に値しない情報も数多くあります。自分が検索した言葉や、どんなサイトを見たかが、その後に出てくる広告やおすすめ記事に影響します。結果的に目にする情報が偏ってしまうのです(自分が見たい情報しか見えなくなることを「フィルターバブル」といいます)。
新聞や専門誌などアナログの情報は、ある程度の客観性が保たれています。自分が見たくない情報にも触れやすく、貴重な情報源です。
特徴4 長い時間軸で投資している
長期運用を続けてきた人は果実を得られます。
今から10年前の2012年、年初の日経平均は8,549円、NYダウは1万2221ドルでした。今年、2022年はそれぞれ2万9069円、3万6418ドルです。この10年間にチャイナショックやコロナショックなど何度も大きな下落がありましたが、ずっと投資していた人は資産を増やしたのです。
4つの共通点はいずれも珍しいことでも難しいことでもなく、誰にでもできることばかりです。普通のことを普通に行うことが利益をつながるのです。
文・高村阿木夫(現役銀行員のマネーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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(2022年1月17日公開記事)