『週刊少年ジャンプ』（集英社）といえば、半世紀以上の歴史を持ち、今も昔もヒット作を生み出し続ける人気マンガ雑誌。最近でも『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』などが生まれています。そんな大ヒットマンガの裏側を支える編集部員たちの仕事内容は多岐にわたります。ジャンプ編集部員の給料事情はどうなっているのでしょうか。また、どうすれば編集部員になれるのでしょうか。

ジャンプ編集部員にはどうやったらなれる？

『週刊少年ジャンプ』の発行部数は約137万部で、。2位の『週刊少年マガジン』（約50万部）の2倍以上です（日本雑誌協会、2021年7月〜同年9月期）。

そんな圧倒的人気を誇るジャンプ編集部員になるには、まず集英社に入社する必要があります。集英社が行っているのは、新卒採用ではなく定期採用。条件を満たせば社会人でも応募可能ですが、『週刊少年ジャンプ』は編集部としての採用を行っていないので、入社しても配属されるかどうかは分かりません。

編集部の仕事内容は？裏方だけとは限らない

マンガ編集者の仕事はどのようなものなのでしょうか。思い浮かぶのは、マンガ家との打合せや原稿の受け取り、新人作家の育成などではないでしょうか。

実際には、担当作家のスケジュール管理やコミックス刊行、読者向けイベント、アニメ化、グッズ監修など、担当作品に関わるあらゆる業務を行うため、仕事内容は膨大です。

ときには、みずからメディア取材を受けることや、ジャンプ読者にはおなじみ、プレゼントページのモデルを担当することもあるそうです。

『週刊少年ジャンプ』編集長・中野博之氏いわく、ヒット作に共通するのは「王道」と「今までのジャンプ作品にない目新しさ」の絶妙なバランスなのだとか。マンガ家の描きたいものをいかに多くの読者に届けるかは、編集者の手腕にかかっています。

ジャンプ編集部の年収は？

集英社の2023年度定期採用情報によると、22歳・新卒者の初任給は26万2,300円です（Webサイト）。賞与は年2回、各種手当も充実、福利厚生には大手企業ならではの安定感があります。

『週刊少年ジャンプ』編集部員の年収については公開されていないため、現役社員や元社員による情報サイト「openwork」によると、集英社の編集部員の年収は、新卒で550万円、入社10年で800～1200万円とのこと。

出版業界内では、かなりの高水準の給与のようです。

鬼滅・呪術に次ぐヒット作を支えるのはあなたかも？

年収の高さはさすが大手出版社といえます。狭き門ですが、入社できれば時代を象徴するヒット作を生み出せるかもしれません。

文・大石春香（ライター）
編集・dメニューマネー編集部
画像・Oleksandr / stock.adobe.com（画像はイメージです）

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（2022年1月21日公開記事）