私たちの生活にコンビニは欠かせません。なかでも大手のファミリーマートとローソン <2651> は馴染み深い企業ですが、社員の年収はどちらが高いのでしょうか。
ファミマの方が30万円ほど高年収
ファミリーマートとローソンは、ともに有価証券報告書で社員の年間平均給与を公開しています。
最新の報告書によれば、ファミリーマートが651万円、ローソンが621万円でファミリーマートの方が30万円ほど高いという結果に。
上場企業全体の平均年収約610万円程度と比べると少し上回る程度ですが、小売業の平均年収が477万円であることを考えると、両社とも業界においてはかなり高年収と言えます。
なお、コンビニ業界最大手のセブンイレブン <3382> の年収も気になるところですが、こちらは給与を公開していません。
コロナ禍での業績悪化がどう影響するか
ファミリーマート、ローソン社員の年収は分かりましたが、将来性も気になるところ。今後上がっていくのでしょうか、それとも下がるのでしょうか。
ここ5年間の数字をまとめて見てみると、どちらも単年で大きく下がっているタイミングはあるものの、ある程度横ばいで推移しています。
ファミリーマート | ローソン | |
2017年 | 666万円 | 669万円 |
2018年 | 679万円 | 659万円 |
2019年 | 667万円 | 638万円 |
2020年 | 619万円 | 653万円 |
2021年 | 651万円 | 621万円 |
しかし、ここで気になるのがコロナ禍での業績悪化です。コンビニ各社は直近10年ほど売上高を順調に伸ばしていたものの、外出自粛の影響などもあり、ここ1、2年は減少に転じています。
それぞれ消費者ニーズに合わせた商品開発やネットコンビニ、デリバリーの強化など事業モデルの変化で対策を講じていますが、まだまだ先行きは不透明。
また、2022年2月期のローソンの売上高の前年比は107.5%。出店数は14,711店。ファミリーマートの売上高の前年比は105.8 %。出店数は15,676店となっています。
ファミリーマート、ローソンともに、今後の業績の回復具合によっては、社員の年収が600万円を下回るようなこともないとは言い切れません。今後の動向に注目が集まります。
文/編集・dメニューマネー編集部
画像・tamayura39,yu_photo / stock.adobe.com
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(2022年1月20日公開記事)