迅速な商品開発が求められている業界で使われている「ファブレス」。日本では、任天堂 <7974> が「ファブレス」を取り入れて成功している企業のひとつです。アウトソーシングやOEMと混同されることも多い「ファブレス」の詳しい意味を知っていますか?
自前の工場や施設を持たない企業が「ファブレス」
「ファブレス」とは自社の製造施設を持たず、企画開発した自社製品を全て他社に製造を委託する企業や業態のことです。「ファブレス」企業の主な業務は、開発や設計、マーケティングです。設備投資ではなく、研究開発に資金を集中投資できるため、開発スピードが速く、市場の変化に迅速に対応できるのがメリットです。
ニンテンドースイッチでお馴染みの任天堂 <7974> も「ファブレス」を導入しています。現在、生産の委託先は、中国やベトナムが中心です。日本の自社工場では、修理や製品検査などに限定することで、品質維持とコストダウンを成功させています。
OEMとアウトソーシングとの違い
「ファブレス」はOEMやアウトソーシングと混同されがちですが、それぞれ異なる意味を持ちます。OEMは、生産者側が開発した自社商品を、相手先のブランド名で製造し供給する方法です。コンビニなどのプライベート商品などが該当します。
アウトソーシングとは、自社の業務の一部分を外部の専門業者などに発注し、調達することです。コスト削減や業務の品質を高めるのが目的で、業務に必要な人材やそれに付随するサービスを外部から調達します。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2022年1月20日公開記事)