マッチングアプリの利用者が年々増えるにつれて、詐欺被害も増えており、国民生活センターなどは注意喚起しています。被害を防ぐためにはどんな点に注意すれば良いのでしょうか。
マッチングアプリでの投資詐欺によくあるパターン
詐欺勧誘のよくあるパターンが、「投資で儲かった」など実体験をもとに興味をひくというものです。プロフィールなどの写真にブランドの高額アイテムや高級レストランでの食事が写っていて、見る人に「自分も稼げるかも」と思わせるのが手口です。
この他のパターンでは「投資に詳しい人がいるから紹介したい」と、見知らぬ第三者を紹介されたり、投資で成功した人の集まりに招かれたりすることもあります。
その後はあの手この手で指定された口座への現金振込や、取引サイトへの送金を要求されます。利益が出ているように見えても理由をつけて引き出しを断られたり、お金は戻ってこなかったりするようです。
危険なマッチングアプリの2つの特徴
出会い系サイトやマッチングアプリなどに関する相談のうち、投資などに関するものは年々増えています(国民生活センターの調査)。被害を防ぐためには、危険なマッチングアプリの特徴を理解する必要があります。
特徴1 インターネット異性紹介事業届を提出していない
出会い系サイト規制法では、「インターネット異性紹介事業届」の提出が義務付けられています。アプリや運営企業のウェブサイトで登録番号を確認できます。一部の危険なマッチングアプリでは届けを出さずに運営されていることもあるので、登録番号があるか確かめましょう。
特徴2 免許証などによる本人確認がない
出会い系サイト規制法では、公的書類の提出も義務付けられています。利用時に免許証などの提出を求めてこないマッチングアプリは違法性が高いと判断しましょう。
上場企業・グループが運営しているアプリを選ぶ
上場企業など、大手有名企業はコンプライアンスもしっかりしており、監視体制も整っています。例えばOmiaiには24時間365日の監視体制が取られています。以下、上場企業もしくはそのグループ企業が運営しているマッチングアプリです。
サービス名 | 運営企業 | 特徴 |
---|---|---|
Omiai | ネットマーケティング <6175> | 累計会員数400万人以上 |
tapple | タップル(サイバーエージェント <4751> の子会社) | 24時間以内のデート相手が探せる「おでかけ機能」がある |
knew(ニュー) | リブセンス <6054> | 運営側が相手を紹介する |
大手企業のアプリにも詐欺師はいるかも
安心安全にマッチングアプリを使うためには、大手企業が運営しているアプリを選ぶとよいでしょう。
もちろん、こうしたアプリでも暗躍している投資詐欺グループ、詐欺師はいるかもしれません。
一度相手に好意を持ったり恋愛関係になったりすると、冷静な判断ができなくなってしまうもの。法律に定められた届け出を行っているアプリを使うことはもちろん、「おいしい話」には乗らないよう、相手の言っていることのしっかりと見極めましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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