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【受験】私立中学の学費は公立の何倍かかる?「開成・麻布・武蔵」御三家は高いのか

2022/03/21 14:59

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私立中学に進む子どもは珍しくなく、東京では4人に1人が私立に通っているという。しかし、「私立に行かせてあげたいけど、学費の高さが気になる」という人もいるのではないだろうか。私立と公立の学費の違いを見ていこう。 3年間で3倍近くの差!私立・公立の学費はいくら? 1年間にかかる学習費総額の平均は、公立で48万8,397円、

私立中学に進む子どもは珍しくなく、東京では4人に1人が私立に通っているという。しかし、「私立に行かせてあげたいけど、学費の高さが気になる」という人もいるのではないだろうか。私立と公立の学費の違いを見ていこう。

3年間で3倍近くの差!私立・公立の学費はいくら?

1年間にかかる学習費総額の平均は、公立で48万8,397円、私立で140万6,433円だ(文部科学省 2018年度)。3年間に換算すると公立は約147万円、私立は約422万円で、その差は約2.9倍にもなる。

中学校で1年間にかかる学習費
区分 公立 私立
学習費総額 48万8,397円 140万6,433円
うち学校教育費 13万8,961円 107万1,438円
うち学校給食費 4万2,945円 3,731円
うち学校外活動費 30万6,491円 33万1,264円

(出典:文部科学省より筆者作成)

学習費総額は、「学校教育費」「学校給食費」「学校外活動費」の3つから成る。

この中で特に大きな差が出るのが、入学金や授業料、修学旅行費などを含む「学校教育費」。入学金や授業料がかからない公立は13万8,961円だが、私立は107万1,438円となっている。

「学校給食費」は、公立の4万2,945円に対して私立はわずか3,731円。私立では給食を提供している学校が少ないことが影響しているのだろう。

「学校外活動費」とは、塾や習い事などの学校外でかかる費用だ。公立と私立で費用に大きな差はないが、その使い道を見ていくと、公立では高校受験を見据えて塾などにお金をかけるのに対し、私立では習い事などにお金をかけているようだ。

有名私立「男子・女子御三家」の学費はもっと高い?

「御三家」と呼ばれるような人気、実力がある有名私立では、上で紹介した私立の学費よりもっと高いのだろうか。

御三家の学習費総額に関する公式データはないため、私立の学費のなかでも多くの割合を占める「授業料」で比較してみよう。

男子御三家「開成・麻布・武蔵」の一つである開成中学校の年間授業料は、49万2,000円で、女子御三家「桜蔭・女子学院・雙葉」のうち桜蔭中学校の授業料は、44万7,600円だ。

私立の全国平均は42万8,574円であるため、2校とも全国平均より高く、公立と比べると家計への負担が大きくなることは間違いない。ただ、東京都内には授業料が100万円前後かかる学校もあり、これを踏まえると平均から大きくかけ離れているわけではない。

見落としがちだけど押さえておきたい費用は?

公立・私立にかかわらず、学校外でかかる費用には注意が必要だ。公立であれば高校受験を見据えての塾通い、私立であれば習い事など、かなりのお金がかかる場合がある。

また、特に私立にはお金持ちの子どもが多いと予想され、放課後や休日に遊ぶ費用が思った以上にかかったり、場合によっては保護者同士の付き合いにお金がかかったりする。こうした費用も押さえておいたほうが良いだろう。

文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
画像・Paylessimages / stock.adobe.com(画像はイメージです)

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