「年金を増やしたい」人が意識すべきこと、やってはいけないこと【老後の備え】

2022/03/26 11:00

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仕事を退職したのち、生活の支えとなる年金だが、できれば少しでも多くもらい、安定した老後を送りたい。将来、年金をもらううえで、やるべきことと、やってはいけないことをここでは紹介する。 厚生年金を増やす3つの方法 厚生年金の受取額は、主に年収と加入月数で決定される。受取額を増やすには次の3つの方法がある。 1 年収を上げる

仕事を退職したのち、生活の支えとなる年金だが、できれば少しでも多くもらい、安定した老後を送りたい。将来、年金をもらううえで、やるべきことと、やってはいけないことをここでは紹介する。

厚生年金を増やす3つの方法

厚生年金の受取額は、主に年収と加入月数で決定される。受取額を増やすには次の3つの方法がある。

1 年収を上げる

昇給すると、給与から天引きされる厚生年金保険料が増えるが、その分、将来受け取れる厚生年金の額も増加する。年金を増やしたいのなら、年収を上げるのが近道といえよう。

2 60歳以降も働く

60歳以降も、厚生年金に加入した状態で働き続けることも、年金の額を上げる方法の一つ。厚生年金に加入し続けることにより、加入月数が増え年金額も増加する。

ただし、60歳以降は給与水準も下がることが多く、働いた時間の割に年金額が増えないと感じるかもしれない。

3 繰り下げ受給をする

年金の受給を先延ばしにする「繰り下げ受給」を利用すれば、毎月の年金額を増やすことが可能だ。

70歳から受給すれば、42%年金が増加する。ただし、受給を繰り下げるほど年金を受け取れる期間が短くなるので、その点には注意したい。

詳しく読む>>
「厚生年金」を増やす3つの方法──月25万円も可能

国民年金で絶対やってはいけない4つのNG行為

国民年金は、法律で加入が義務付けられており、一定期間の加入で年金の受給資格が得られる。国民年金をもらううえで次の4つは、絶対にやってはならないNG行為だ。

1 国民年金加入の手続きをしない

国民年金第2号被保険者のサラリーマンは、厚生年金と国民年金への加入がセットとなるが、第1号被保険者(自営業等)や、第3号被保険者(専業主婦等)は役所等で個別に加入手続きを行わなくてはならない。

また、第2号被保険者から第1号保険者、または第3号被保険者になる場合も個別の手続きが求められる。

それを忘れて未加入期間ができ、その分年金受給額が大きく減ってしまう人もいるので注意が必要だ。

2 「学生納付特例制度」 の利用手続きをしない

20歳以上の学生で、国民年金保険料を納付できない場合、国民年金への加入を維持しながら保険料納付が免除される「学生納付特例制度」の手続きを行うべきだ。

なお、学生納付特例制度で免除を受けた保険料分、将来の年金受給額が減ってしまう。追納は過去10年分しかできないのでその点だけには注意したい。

3 無断で国民年金を納めない

生活が苦しいなど、国民年金保険料を払えない事情があっても、無断で国民年金を納めないのはNG行為にあたる。

払えない場合は「国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度」 の手続きを行うべきだ。手続きを行えば未加入とならずに保険料の減額や免除を受けられる。

ただ、その分受給額は減額されるので、近い将来追納することも検討したほうがいいかもしれない。

4 年金定期便を確認しない

毎年届く年金定期便を確認しないことも絶対にやってはいけないことだ。

年金定期便は年金の加入実績に応じた年金額等が記された重要な書類のことをさす。

50歳を超えると「年金受給見込み額」が記載され、老後のマネープランを立てる上でさらに重要度が高くなる。

年金定期便が届いたら、必ずその内容をすべてチェック。それをもとに老後のマネープランを立てると良いだろう。

詳しく読む>>
受給額が減る可能性も…国民年金で絶対やってはいけないNG行為4選

文/編集・dメニューマネー編集部

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