地方公務員で月収が一番高いのは東京都、最下位は?

2022/08/01 18:05

https://money.smt.docomo.ne.jp/image/31Nd57N5QGmkXQreXUEbPw.jpg
地方公務員の平均月収は、都道府県によってかなり異なる。1位の東京都の平均月収は463,448円だが、47都道府県で最下位の県は371,504円だ。その差は91,944円となっている。総務省のデータを基に、地方公務員の都道府県別の平均月収を高い順から並べてみた。 都道府県別の地方公務員の平均給与月額ランキング 参考にする

地方公務員の平均月収は、都道府県によってかなり異なる。1位の東京都の平均月収は463,448円だが、47都道府県で最下位の県は371,504円だ。その差は91,944円となっている。総務省のデータを基に、地方公務員の都道府県別の平均月収を高い順から並べてみた。

都道府県別の地方公務員の平均給与月額ランキング

参考にするのは、2022年のデータだ。「平均給料月額」に「諸手当月額」を加算した金額を「平均給与月額」として、金額が高い順に表を作成してみた。

都道府県別の地方公務員の平均月収
順位 都道府県 平均給与月額
1位 東京都 46万3,448円
2位 神奈川県 44万0,159円
3位 徳島県 44万0,040円
4位 大阪府 43万7,832円
5位 三重県 43万4,534円
6位 静岡県 43万3,303円
7位 宮城県 43万1,482円
8位 滋賀県 42万7,431円
9位 愛知県 42万5,949円
10位 兵庫県 42万4,668円
11位 香川県 41万9,920円
12位 埼玉県 41万8,822円
13位 山形県 41万8,364円
14位 福岡県 41万6,860円
15位 群馬県 41万6,551円
16位 愛媛県 41万5,813円
17位 岡山県 41万5,003円
18位 和歌山県 41万4,692円
19位 福島県 41万3,936円
20位 広島県 41万3,425円
21位 奈良県 41万2,700円
22位 山梨県 41万1,340円
23位 茨城県 41万1,043円
24位 千葉県 40万9,979円
25位 岐阜県 40万8,249円
26位 京都府 40万5,466円
27位 新潟県 40万5,307円
28位 栃木県 40万5,263円
29位 山口県 40万4,024円
30位 大分県 40万2,094円
31位 石川県 40万1,326円
32位 熊本県 40万0,961円
33位 長野県 39万8,943円
34位 長崎県 39万7,759円
35位 富山県 39万6,672円
36位 島根県 39万4,592円
37位 秋田県 39万3,344円
38位 鹿児島県 39万2,551円
39位 鳥取県 39万1,809円
40位 岩手県 38万9,770円
41位 北海道 38万8,468円
42位 福井県 38万6,031円
43位 宮崎県 38万3,306円
44位 高知県 38万1,069円
45位 佐賀県 38万0,101円
46位 青森県 37万7,282円
47位 沖縄県 37万1,504円
(※出典:総務省)

冒頭触れた通り、トップは東京都で46万3,448円となっており、37万1,504円で最下位だったのは沖縄県だ。沖縄県に次いで平均給与月額が低いのが青森県で37万7,282円。40万円を下回っているのはこの両県を合わせて15県あった。

地方公務員の月収はどのように決まる?

なぜこのように地方公務員の平均給与月額には差があるのだろうか。それは、自治体ごとに住民1人当たりの平均所得や自治体としての財政状況などが異なるからだ。

地方公務員の給与を決める要因の一つに、その地域の民間企業の給与水準がある。また、自治体として財政状況が悪い場合は、その自治体の地上公務員の給与も低く抑えられる傾向にある。

そのため、過疎地や財政が厳しい自治体を多く抱える都道府県は、その分、地方公務員の平均給与月額が低くなるというわけだ。

「差がない方がおかしい」という視点を持とう

このように、同じ地方公務員でも都道府県によってかなり平均月収は異なる。その地域の住民の給与水準や自治体の財政状況を考慮すると、むしろ差がないことの方がおかしいわけだ。公務員の給与に関する知識の一つとして、こうした視点を持っておきたい。

文・岡本一道(経済ジャーナリスト)
編集・dメニューマネー編集部

【関連記事】
「厚生年金」を月25万円もらうための3つの方法
初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部サイト)
「電気・ガス・水道代を節約したい」人がやってはいけないこと
株主優待をタダ取りする裏ワザとは?(外部サイト)
ひろゆきが「宝くじを買うこと」を問題視した本当の理由

(2022年1月27日公開記事)