日本テレビの桝太一アナが3月末で退社し、同志社大学の助教(専任研究所員)になるニュースが話題となった。助教の仕事内容はどのようなもので、年収はいくらなのだろうか?
助教の仕事内容は?「助教授」とは違う?
助教の仕事内容は、研究と教育の2つが中心だ。研究で得られたデータをもとに論文を執筆したり、大学の講義や実習をしたりする。
また、教授の研究や講義の補助は助手の役割とされているが、助手がいない大学では、助教がこうした補助をすることがある。医・歯学部の助教は、大学病院での診療も行う場合が多いようだ。
助教と同じ意味と思われがちなのが「助教授」だが、この2つは異なる。助教授は15年ほど前に、「准教授」という役職名に置き換わった。
大学教員は一般的に、(助手)→助教→講師→准教授→教授の順で昇進していく。
助教の年収はいくら?国立・私立の違い
助教の平均月給は、34万8,900円だ(文部科学省 平成28年度学校教員統計調査)。この月給をもとに、ボーナスを年2回、月給4ヵ月分と仮定すると、年収は558万2,400円になる。
日本の平均年収は433万円であるため、助教の平均年収のほうが高くなっている。
国立・公立・私立で差はあるのだろうか。国立大学の助教の平均月給は37万2,100円、公立は36万3,300円、私立は32万3,900円で、国立と私立の差は約5万円だ。
准教授や教授になると年収はいくらになる?
講師の平均年収は約640万円、准教授は約730万円、教授は約890万円とされており、助教からステップアップすると、当然ながら年収は右肩上がりになる。
ただ、大学教員の第1段階ともいえる助教になるには、大学院から博士課程に進んだ後、ポスドク(ポストドクター)という任期付きの職員として研究実績を積みながら、助教の公募に応募する方法が一般的なようだ。しかも、助教の募集数は少ないという。
こうした状況を踏まえると、准教授や教授になって高い年収を得るまでの道のりは、厳しいものと言えそうだ。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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(2022年1月29日公開記事)