スポーツ専門の定額制動画配信サービス「DAZN」(ダゾーン)の利用料が、2月22日に値上げされる。月額1925円(税込み、以下同)から1.5倍の3000円となる。ユーザーにとっては残念なお知らせだが、実はNTTドコモが提供している「DAZN for docomo」の料金は、月額1925円のままだという。
こうした中で、KDDI <9433> が、au契約者向けに月額1100円の追加料金を支払えばDAZNのサービスを利用できる新料金プランを発表。DAZN視聴者、スポーツファンたちの間で「どれがお得なのか」という議論がわき起こっている。
DAZNは10以上のスポーツが見られるサービス なぜ値上げ?
DAZNは、130以上のスポーツコンテンツの見放題をうたっている定額制動画配信サービスだ。サッカーが見られるイメージが強いかもしれないが、明治安田生命Jリーグや欧州サッカーだけでなく、プロ野球やテニス、NFL、UFCやボクシングといった格闘技など、あらゆるスポーツが配信されている。スマートフォンやタブレットはもちろん、テレビやゲーム機などさまざまなデバイスにも対応している。
値上げはサービス開始以来、初めてのことというか、そもそもなぜDAZNは2月より値上げするのか。
DAZNは値上げについて、メディアに対し、サービス開始からこれまでを拡充と投資の期間だったと振り返った上で、3000円を適正価格と考えている旨を明らかにしている。
DAZN for docomoはどうなる? KDDIの新プランは?
ただ、DAZNの利用料は上がるものの、NTTドコモの「DAZN for docomo」は月額1,925円で据え置かれる見通しだ。というのも、DAZN側は公式サイトの値上げ告知ページで、DAZN for docomoを「本お知らせの対象外」としているからだ。
なおこのサービスは、ドコモのスマホユーザーでなくても、無料で作成できる「dアカウント」があれば加入できる。
DAZN for docomoはもともと利用料は1078円だったが、その当時はドコモの回線契約とセットだった。その後、20年10月に1925円に値上げされるタイミングで、回線契約がなくてdアカウントを取得すれば申し込めるようになった。その後も以前からのユーザーの料金は1078円が適用されている。
こちらの料金についても、ネットでは一部で値上げを危ぶむ声があがっているのだが、それ以上に騒がれている背景にあるのが、KDDIが1100円でDAZNが利用できるサービスを発表したことだ。
同社は1月26日、auのデータ使い放題プラン「使い放題MAX 5G/4G」とDAZNをセットにした新プランを2月下旬以降に提供すると発表。従来のプラン(割引適用前で税込7238円)に1100円追加すればDAZNが試聴できるという。
1100円という価格だけ見ればauのプランのほうが安い。しかし、こちらはauのサービスは新料金プラン「使い放題MAX 5G/4G DAZNパック」に加入した人のみが対象であるのに対し、ドコモの場合はdアカウントがあればドコモのスマホプランを契約していなくてもDAZN for docomoを利用できる。
従来からのDAZN視聴者、スポーツファンたちが、キャリア、スマホプランの変更に動くのか──。DAZNの新規契約者数の増減とともに注目が集まりそうだ。
文/編集・dメニューマネー編集部
画像・DAZN for docomo
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