どんな意味?「セルフメディケーション」──【ビジネス・カタカナ用語】

2022/04/02 21:00

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確定申告の時期によく聞く「セルフメディケーション税制」。ドラッグストアなどで医薬品を手に取ると「セルフメディケーション税控除対象」というマークもよく見かけます。確定申告を行うと控除が受けられると知っていても、「セルフメディケーション」自体の意味や目的をきちんと理解している人は少ないかもしれません。 「セルフメディケーシ

確定申告の時期によく聞く「セルフメディケーション税制」。ドラッグストアなどで医薬品を手に取ると「セルフメディケーション税控除対象」というマークもよく見かけます。確定申告を行うと控除が受けられると知っていても、「セルフメディケーション」自体の意味や目的をきちんと理解している人は少ないかもしれません。

「セルフメディケーション」とはどのような取り組みなのか、詳しい意味を知っていますか?

「健康に過ごすため、自分自身で健康管理や病気予防を行うこと」

セルフメディケーションとは、WHOが「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と定義しています。健康管理や病気予防を自分自身で行い、軽い症状などは自分で改善することがセルフメディケーションの取り組みです。社会保障の維持や医療費の適正化につながると期待されています。

そして、セルフメディケーションを推進するために設けられたのが「セルフメディケーション税制」です。医療費控除の特例として2017年に導入されました。OTC医薬品の購入金額が1年を通して1万2,000円を超え、さらに一定の要件を満たした場合、確定申告で所得税と住民税の控除が受けられる制度です。ちなみに、セルフメディケーション税制を選択すると、通常の医療費控除の適用はできません。

OTC医薬品とは、医師の処方箋がなくてもドラッグストアなどで購入できる医薬品を指します。2022年1月から対象となる品目(総合感冒薬や鼻炎薬、解熱剤など)が追加され、セルフメディケーション税制の対象医薬品は、3380品目になりました。

セルフメディケーション税制の確定申告を行うには、定期健診や予防接種など主体的な健康への取り組みも必要です。確定申告の際は、検診や予防接種を受けたときの証明書いずれかひとつと、医療品購入時のレシートや領収書が必要となりますので、大切に保管しておきましょう。

文/編集・dメニューマネー編集部 201 【関連記事】
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(2022年2月3日公開記事)