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クルマにかかる費用を節約する3つのポイント 車検・保険・自動車の買い方

2022/04/02 15:00

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車にかかるお金は何かと高くなりがちです。車検、保険、さらには自動車の買い方(取得)自体も安く抑える方法をまとめてみました。 「車検」節約のポイント 車検には大きな費用がかかりますが、お得に済ませるにはどうすれば良いのでしょうか。費用の内訳や受け方の選択肢を知れば、最大で5万円以上の節約も可能です。 車検は費用として、次

車にかかるお金は何かと高くなりがちです。車検、保険、さらには自動車の買い方(取得)自体も安く抑える方法をまとめてみました。

「車検」節約のポイント

車検には大きな費用がかかりますが、お得に済ませるにはどうすれば良いのでしょうか。費用の内訳や受け方の選択肢を知れば、最大で5万円以上の節約も可能です。

車検は費用として、次の大きく2つの項目(法定諸費用、車検基本料)がかかります。

項目内容
法定諸費用 ・自動車重量税
・自賠責保険料
・印紙代
車種、年数などで決定
車検基本料 ・法定点検
・安全点検
・代行手数料 など
車検を受ける場所によって変動

法定諸費用は車種や年数によって固定されますが、車検基本料は車検を受ける場所(ディーラー、車検専門店、セルフなど)で変動するため、ここが節約のポイントと言えます。

ディーラー、車検専門店、セルフ それぞれいくらかかる?

車検を受ける場所の主な選択肢としてディーラー、車検専門店、セルフ(ユーザー車検)が挙げられますが、それぞれどのくらいの費用がかかるのでしょうか。1〜1.5tの普通乗用車の場合で比べてみましょう。

車検を受ける場所費用の目安
ディーラー 5〜12万円(法定諸費用:2〜6万円、車検基本料:3〜6万円)
車検専門店 合計:3.5〜8万円(法定諸費用:2〜6万円、車検基本料:1.5〜2万円)
セルフ 合計:2〜6万円(法定諸費用:2〜6万円、車検基本料:0円)
(※すべて継続検査、24ヵ月あたりの費用)

ディーラーと車検専門店はプロのサービスを受けられる分費用は高くなり、セルフは法定諸費用のみで済ませられるのが特徴で、最大5万円以上の価格差が生まれます。

コスト面を考えればセルフ一択とも言えますが、運輸局への持ち込み、点検、書類作業などを自分でこなす必要がありますし、事故につながるかもしれない細かな故障やその予兆を見落とすリスクもあります。ハードルは決して低くありません。

「自動車保険」は 値上げラッシュの中で値下がり

自動車保険の保険料は保険会社が好き勝手に決めているわけではありません。事故の発生件数など保険料を算定する基準となるデータをもとに自動車保険参考料率というものが算定されます。それをもとに損害保険各社が保険料を設定しているのです。

最近では事故の発生件数は減少傾向にあり、2021年9月に自動車保険参考料率が引き下げられています。それを受けて、保険会社各社は2022年1月から保険料の引き下げや商品内容の改定を行っています。

保険で見直すべきポイント

保険料が引き下げられたにもかかわらず、自分の保険は安くなっていない。そう感じている人もいるはずです。そんな人こそこの機会に保険内容を見直す必要があります。

基本契約以外に付いている特約を見直してみてはいかがでしょうか。

たとえば「レンタカー特約」。事故などで車を修理していて契約車両が使えない時など、レンタカーを借りる費用について補償する特約です。もともと車を休日のレジャーなどにしか使わないなら、事故で車が一時的に使えなくても困らないはずです。

「身の回り品特約」も本当に必要な人は限られています。これは事故や盗難で車内やトランクに積んでいた身の回り品に損害が生じたら補償を受けられるものです。

「車両保険」の見直しも節約の効果が大きいです。新車の時に入ったまま契約を見直すタイミングを逃し、高額の保険料を払い続けている人は少なくありません。買い替え予定があるなどなおさらです。本当に車両保険が必要かよく考えてみる必要があります。

ゴールド免許で賢く節約

自動車保険にはゴールド免許割引があることは広く知られています。もし、自分の免許証がゴールドで無ければ、無事故無違反を続けてゴールド免許を手に入れるのが何よりです。

しかし、自分の免許がゴールドでなくともあきらめる必要はありません。配偶者や両親などのゴールド免許保有者を保険契約者にすれば、割引を受けられることがあります。

自動車保険は年に1度の更新の時だけしか契約内容に目を通さない人が大半でしょう。しかし、保険料が下がっている今こそ見直しで節約の効果が大きいと言えます。

「自動車の買い方」

自動車を買うとき、車種を選ぶのと同じくらい重要なのが買い方です。現金、ローンに加え、今では個人向けリースやサブスクリプションまで選択肢が豊富です。どうすれば失敗のない買い方を選べるのでしょうか。まず支払い方法から確かめましょう。

古典的な現金、ローン、派生型の残価設定

「現金払い」と「ローン」は古くからある買い方で、仕組みもシンプルです。違いといえば、どこのローンを使うで金利が変わるということくらいです。

変動金利型のローンもありますが、住宅ローンと異なり元本が少なく、借入期間も短いので、総支払額に大きな差は生じません。買う時に流動的な要素が少なく安心して使えます。

「残価設定型ローン」は3年後、5年後の車の下取り額を予想し、下取りによって一括返済を行うことを前提としています。そのため、高価な車に毎月の返済額を抑えて乗れるメリットがあります。

しかし、想定よりも下取り価格が下落したり、車の使用状況によっては追加支払いが生じたりというデメリットもあります。

個人事業主にメリットがあるリース

「リース」は法人利用が中心ですが、個人向けリースという選択肢もあります。

税金や保険、などの費用を含めた契約で、想定外の出費がかかりません。また、最初にまとまった現金がなくても車を持てるのもメリットです。経理処理が簡単なため、個人事業主には良い選択肢でしょう。

しかし、コストの点では現金払いやローンのほうが有利ですし、車を「所有すること」に価値を感じる人が多く、利用する人は多くないのが実情です。

新たな選択肢「サブスク」が注目される理由

今、最も注目されている選択肢が、「サブスクリプション」です。簡単に言うと、料金を払って一定期間車を使えるサービスで、基本的な仕組みはリースと同じです。

リース会社が主体の「リース」と異なり、「サブスクリプション」の主体は自動車メーカーです。自動車メーカーが商品設計にそれぞれ工夫を凝らしており、サービスが特徴的です。一般的に利用期間が「リース」より短く想定されており、頻繁に新車を乗り換えたいという人には向いているでしょう。

自動車の買い方にはそれぞれメリットとデメリットがあります。ディーラーではローン金利を低利にしたり、ローン利用であれば本体値引き幅を大きくしたりすることもあります。

サブスクリプションでは若い人の任意保険料が割安になるなど、単純な損得の比較は難しくなっています。お得な自動車の買い方を見極めるためには、自分がどの点に魅力を感じるかを明確にしましょう。

編集/構成・dメニューマネー編集部

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