ミズノ <8022> とアシックス <7936> の製品は、日本人なら誰しも使ったことがあるはず。では、それを作っている社員の年収はどちらが高いのでしょうか。
ミズノが618万円、アシックスが779万円
それぞれの有価証券報告書によれば、最新の社員平均年収はミズノが約618万円、アシックスが約779万円。アシックスの方が160万円ほど高年収です。
同じ有名スポーツメーカーですが、従業員の待遇にはある程度差があることが分かります。なお、過去5年の年収の推移は以下の通り。
ミズノ・アシックスの直近5年分の平均年収 | |
---|---|
ミズノ(すべて3月期) | アシックス(同12月期) |
611万円(2017年) | 701万円(2016年) |
621万円(2018年) | 728万円(2017年) |
632万円(2019年) | 701万円(2018年) |
603万円(2020年) | 769万円(2019年) |
618万円(2021年) | 779万円(2020年) |
ミズノはほぼ横ばいで推移しているのに対して、アシックスはここ2年ほどで大きく金額が伸びています。
どちらもこれから年収が伸びそう?
社員の年収と大きく関わる業績についても、ミズノとアシックスそれぞれ数字を見てみましょう。
ミズノは売上高が横ばいからやや減少ぎみで、純利益はここ2年ほど伸びていないものの毎年黒字決算です。
また、2021年4〜9月期の連結決算では売上高28%増と大きく業績を伸ばしており、今後さらに上向いてきそう。
アシックスも傾向としては似通っており、売上高が横ばいからやや減少傾向、純利益は年度によっては赤字を計上するなど落ち込み気味ですが、最新の2021年1月〜9月の連結決算では大きく回復しています。
コロナの影響でランニングブームが到来?
前項で触れたように、売上高が伸びているミズノとアシックスですが、業績回復の背景には、ランニングブームが関係しているのかもしれません。
2021年には、東京オリンピックが開催されました。東京オリンピックの種目にはマラソンがあったため、その影響で世界的にランニングブームが到来したそうです。
また、コロナによる自粛を強いられる中、自粛生活の運動不足を解消しようと、外で気軽にできるスポーツとして、ランニングをする人が増えました。
このことは、アシックスのランニングアプリ「ASICS Runkeeper」のユーザーを2020年4月と、その前年2019年4月で比較した際、週に1回以上ランニングをする人が世界で62%増加、日本では118%増加していることから分かります。
ミズノ、アシックスともに、やや停滞ぎみだったここ数年の状態から、今後業績が伸びていけば社員の年収も同様にアップしそうです。
文/編集・dメニューマネー編集部
画像・vacharapong / stock.adobe.com(画像はイメージです)
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