終身雇用制で生活は一生安泰…というのは残念ながら過去の話。成果主義に移行する企業が増え「歩合」や「インセンティブ」が導入されるようになりました。
歩合とインセンティブは、どちらも自分で実績を上げて獲得するものですが、2つの意味は少々異なります。どのように違うか分かりますか?
給料の保障が法律で定められている出来高払い
「歩合」とは、個人の売上や利益に応じた報酬のことです。歩合制を採用する仕事は「完全歩合」または「固定給+歩合」に分かれます。「完全歩合」は出来高ですべての報酬が決まるので、成果が無ければ報酬もゼロです。
「完全歩合」で働けるのは、業務委託契約を結ぶ個人事業主やフリーランスに限定されます。雇用契約を結ぶ労働者には労働基準法が適用され、出来高払いでも一定額の賃金を保障するよう定められているからです。
「固定給+歩合」ならば固定給が保障されるので一見良さそうですが、賃金の合計を総労働時間で割った金額が、法律上の「最低賃金」を上回る必要があります。最低賃金は最低賃金法によって都道府県ごとに決まっています。
「インセンティブ」とは、実績に応じて特別に発生する見返りのことです。見返りは報奨金として金銭で支払うほか、さまざまな方法があります。表彰・昇進などの評価や、連続休暇・旅行・賞品などの場合もあります。
インセンティブは目標達成の意欲を引き出すための動機付けということができます。
解答:「歩合とインセンティブ」の違いとは……
「歩合」は実績に応じた報酬や給料のことで、「インセンティブ」は通常より良い結果を出したことに対する見返りのことです。インセンティブはご褒美のような意味で使われます。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2022年2月3日公開記事)