日本のクレジットカード情報が「ダークウェブ」上にて約5,000円で売られていることが調査で分かった。
価格は114.25円から8568.64円までの幅が見られ、最多だった価格は8568.64円。その数2,089件に上る。全体の平均価格は4905.89円という数値が算出された。
7,049件の盗用カード情報が日本人のモノだった
調査をしたのは、サイバーセキュリティ会社のNordVPN。同社は日本国内に80台以上のサーバーネットワークを提供するとともに、世界中に5,500台以上のサーバーを持っている。
今回の調査のデータ収集は、サイバーセキュリティ事案研究を専門とする外部の研究者たちの協力のもとで実施された。
そもそも冒頭で触れた「ダークウェブ」とは、匿名性の高い特別なネットワーク上に構築されたWebサイトのことをいう。
ダークウェブは、グーグル検索などの通常の方法ではアクセスできないようになっていて、このサイト上では、非合法な情報やマルウェア、麻薬などが取引されている。
このたびの調査では、7,049件の盗用カード情報が日本人のモノであった。
「日本のクレジットカードは世界で最も高価であり、(世界平均価格は1102.09円)日本という国の裕福さ、生活の質の高さが反映されています」とNordVPNの最高責任者のマリユス・ブリエディス氏は語っている。
また、最も被害を受けている国はアメリカで、448万1,379件の売買カード情報のうち、156万1,739件がアメリカ人の所有するものだった。次いで影響を受けている国はオーストラリア。ダークウェブ上での流通が確認されたカード情報は419万806件に上った。
マリユス・ブリエディス氏によると、カード情報の価格はほぼ需要により決まるという。需要が大きければ大きいほど、犯罪者たちは売ろうとする特定の情報の価格を吊り上げるそうだ。
「どれだけ金を盗みやすいかカードか、またいくらほどの金額を盗めるかというのが需要と直接的に関わっています。したがって、生活の質がより高い国、または銀行のセキュリティ対策が他より弱い国のカード情報というのが最も高価なのです」ともマリユス・ブリエディス氏は語っている。
クレジットカード詐欺を防ぐことはできるのか?
ダークウェブ上に流出が後を絶たない日本のカード情報だが、クレジットカード詐欺を防ぐことはできるのか?
「自己防衛のため、カード利用者は常に警戒を怠らず、あやしい取引がなされてないか毎月の明細書を確認すること、セキュリティ対策のしっかりした銀行を選ぶことが大切だ」とNordVPNは対策を促した。
文/編集・dメニューマネー編集部
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