家を「買って住みたい街」のランキング・トップ10がまとまり、3年連続で「勝どき」が1位になったほか、浅草が前年21位から4位に上昇、三ノ輪は95位から12位、入谷が66位から14位になるなど、台東区の街が躍進した。なぜ台東区にこれほどの人気が集まったのだろうか。
活気ある商店街が特徴の下町などが上位にランクイン
この調査『2022年 LIFULL HOME'S 住みたい街ランキング』をまとめたのは、不動産・住宅情報サイトなどを提供するLIFULL <2120> 。2021年1月1日〜12月31日に行われた。上位15位は次の通り。
順位(前年) | 街 |
---|---|
1位(1位) | 勝どき |
2位(2位) | 白金高輪 |
3位(23位) | 横浜 |
4位(21位) | 浅草 |
5位(14位) | 平塚 |
5位(3位) | 元厚木 |
7位(17位) | 八街 |
8位(13位) | 千葉 |
9位(67位) | 東中野 |
10位(6位) | 八王子 |
11位(19位) | 牛込柳町 |
12位(95位) | 三ノ輪 |
13位(7位) | 柏 |
14位(66位) | 入谷 |
15位(8位) | 目黒 |
駅前や活気ある商店街近郊の地域が人気だった点について、LIFULLは「一般的に商店街のある街は、新たな住居エリアに対する漠然とした不安や、生活上のちょっとした不便を解消する要素を備えている」と指摘した。
上野、三ノ輪、入谷など台東区の街が目立つ結果となった。この点については特に言及はないが、なぜ台東区が人気なのだろうか。
台東区といえば下町のイメージがあるが、もともと上野や銀座線の始発駅であるなど、東京駅をはじめとした主要駅までのアクセスがよい場所にある。2019年度の区民の意識調査では、定住意向は79.3%(内訳は「住み続けるつもり」が56.9%、「できれば住み続けたい」が22.4%)。その理由として、「交通の便が良いから」が60.2%と最も高かったという。
最近では開発も進んでマンションも増え、商業施設も多いことから生活する上での利便性は年々上がっている。さらに上野恩賜公園や隅田公園、隅田川など自然も多く、国立西洋美術館もあって文化施設・公共施設にも恵まれている。
古くから住む人たちとの交流が残るなど人情味のある下町風情の残った街でありながら、現代人の生活に便利であれば人気が高まるのもうなずけるのではないだろうか。人口は2021年9月時点で約20万人。ここ15年で人口も5万人ほど増えているという。
横浜が20ランクアップ、浅草が17ランクアップ……都心回帰の傾向か
2021年はコロナ禍で郊外化する傾向が顕著で、北浦和(5位→48位)、武蔵小金井(27位→78位)などが上位に入ったが、今回は都心回帰の傾向がうかがえる。
たとえば3位の横浜は20ランクアップ、4位の浅草は17ランク、11位の牛込柳町は8ランクアップしている。
LIFULLは「コロナ後を想定した際、利便性と資産性の高い都心周辺エリアに家を買っておきたいという要望や、コロナ禍だからこそ比較的移動が少なくて済む職住近接を実現したいニーズも健在」とコメントしている。
文/編集・dメニューマネー編集部
画像・Route16 / stock.adobe.com(画像はイメージです)
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(2022年2月4日公開記事)