リスクへ備えるための「保険」や「共済」。日常生活を送るなかで自然災害に見舞われる可能性もあれば、第三者への損害賠償責任を負う可能性もゼロではありません。大きな病にかかることも不安要素の一つです。
安心を買うとも言える「保険」や「共済」ですが、2つの意味は多少異なります。どのように違うか分かりますか?
共済の運営は非営利法人による
「保険」とは不特定多数の加入者が「保険料」を支払い、不測の事態が起きたときに「保険金」を受け取る制度です。金融庁の監督のもと、民間の保険会社によって運営され、多彩な保障内容を選べます。
保険会社の形態には株式会社と相互会社の2種類があります。株式会社は株主が出資してオーナーになる営利法人です。 一方、相互会社は営利でも公益でもない「中間法人」という位置付けです。相互会社では保険の契約者が構成員(社員)となり、運営にも携わります。
一方で「共済」とは、特定の地域や職業につく組合員が経済面で相互に助け合う制度です。特に、保険の仕組みを使った保障事業のことを言います。
共済は厚生労働省や農林水産省の監督のもと、協同組合など非営利団体が運営しています。共済を利用するには原則として出資金を払い、組合員となることが必要です。組合員は「掛金」を払い込み、不測の事態が生じた場合に「共済金」が支払われます。
共済の保障は、民間の保険ほど種類はなくシンプルな内容です。
解答:「保険と共済」の違いとは……
「保険」は不特定多数の契約者が保障を受ける制度で、「共済」は非営利法人の組合員が加入して保障を受ける制度です。保険、共済どちらも相互扶助の仕組みであることには変わりません。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2022年2月7日公開記事)