相続に備えたい

相続争いを回避するため死ぬ前にしておきたい3つのこと

2022/04/03 18:00

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自分の死後に家族が争うなんて、考えたくないもの。しかし、ドラマのような相続争いは現実に起きています。相続争いを回避するため、3つのことに取り組んでおきましょう。高齢の親がいるという人も3点を確かめて、本人と話し合っておきたいところです。 1 財産目録を作成する 「財産なんてそんなにない」と口にする人がいますが、自宅不動

自分の死後に家族が争うなんて、考えたくないもの。しかし、ドラマのような相続争いは現実に起きています。相続争いを回避するため、3つのことに取り組んでおきましょう。高齢の親がいるという人も3点を確かめて、本人と話し合っておきたいところです。

1 財産目録を作成する

「財産なんてそんなにない」と口にする人がいますが、自宅不動産や株式などを含めると、かなりの額になることがあります。まずは自分が保有する財産を洗い出し、財産目録を作成しましょう。

相続財産に含まれるもの

・預貯金
・不動産(土地・建物)
・自動車
・株式や投資信託などの金融商品
・金
・貸金
・宝石、美術品、骨とう品など
・住宅ローンなどマイナスの財産

預貯金なら銀行名や支店名、不動産なら所在地や面積・利用状況なども記載しておきましょう。また、預貯金は残高を、それ以外の財産は評価額も記載します。

手書きでもエクセルでもかまいませんが、エクセルなら残高や評価額をあとから修正できて便利です。

2 遺言書を作成する

続いては、財産目録を元に遺言書を作成します。遺言書があると、遺された家族に「故人の遺志を尊重しよう」という気持ちが生まれ、相続争いのリスクを減らせます。

一般的に使われる遺言書は、次の2種類です。

自筆証書遺言自分で作成する遺言。手軽に作成できるが、不備があると無効になる。
公正証書遺言公証人と作成する遺言。公証役場で原本を保管してくれる。無効になりにくいが、費用がかかる。

費用は財産の額によりますが、数万円程度ですむことも多いので、確実性を求めるなら公正証書遺言がおすすめです。

3 家族で話し合いをする

遺言書を準備したものの、誰にも告げないまま本人が亡くなると、遺言書が本物かどうかをめぐって結局トラブルになりかねません。家族を集めて、遺言書を準備したことをきちんと伝えましょう。

あわせて「家族の争いは最も避けたいことだから、もしかすると財産分与について思うところがあるかもしれないが、十分に考えて決めたことなので、納得してもらいたい」といった率直な気持ちを話しておくことも大切です。

相続争いは、長い年月にわたって家族にひずみをもたらします。生前に相続に備えておけば、家族の穏やかな生活を守ることができ、あなたの心も軽くなることでしょう。

文・木崎涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

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