子供の「医療保険」についてはいろいろな意見があり、賛否が別れるところ。果たして子どもの医療保険は必要なのでしょうか。
子どもの生命保険加入率は低下傾向
子供の生命保険はどれくらいの人が加入しているのでしょうか。2021年の子供の生命保険加入率は46.7%です(生命保険文化センター)。2009年は55%、2015年は52.9%であり、年々減少傾向にあります。
これは医療保険を含む生命保険全体のデータであり、医療保険が減っていることを示しているわけではありません。ただ全体として減少傾向にあることから、逆に医療保険だけ増えているとは考えづらいのではないでしょうか。
子供の医療保険の加入が減っているとして、考えられる理由は「医療費の不安要素が減ったこと」でしょう。
自治体には子どもの医療費の助成制度があります。東京都の場合、小学校入学前であれば「乳幼児医療費助成制度(マル乳)」という制度で医療費は無料です。条件は異なりますが、小学生以上でも助成制度はあります。
さらに高校生まで医療費を無料にするという動きも出てきています。また医療の発達により入院日数は短くなり、負担する費用が減っていることも理由なのかもしれません。
医療保険に入るかどうかを決める際の3つの視点
それでも子供の医療保険に加入しておきたいという人もいます。加入が必要か決める際にはこの3つについて考えましょう。
視点1 自治体の医療費の助成制度で不足か
住んでいる自治体の子どもの医療費助成制度を確認しましょう。対象となる条件も年齢によって異なる自治体が多いです。
2 貯蓄でまかなえないか
健康保険や助成制度を活用すれば自己負担は少なく済むため、ある程度の貯蓄があればまかなえる可能性が高いです。自己負担となる可能性があるのは、差額ベッド代や食事代、通院のための交通費などです。
3 将来のために子供に保険を遺してあげたいか
将来子供が大きな病気にかかると、医療保険に加入できないかもしれません。それを見越して、「医療保険を準備してあげたい」という人は加入を検討するでしょう。ただ、医療の発達や貯蓄によりまかなえる部分でもあるため、慎重に検討したいところです。
要不要はそれぞれ違う
各家庭の環境や貯蓄の状態によって子どもの医療保険の要不要は異なります。大事な我が子のためなので「念のため」と加入する人もいるかもしれません。しかし、「入っておけば安心」「みんなが入っているから」という理由の加入は辞めておいたほうがいいでしょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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