20歳になると、収入がない大学生や専門学校生も国民年金に加入し、保険料を納付しなければいけません。その保険料は子供本人が納付するか、それとも親が立て替えて納付するかで所得税に数万円の差が生まれるのです。
節税額は年間およそ4万円
サラリーマンやOLなどは国民年金保険や厚生年金保険の保険料が給与天引きされますが、大学生や専門学校生は、自分で保険料を納付しなければなりません。年間の保険料19万9320円は、学生にとって安い金額ではありません。収入がなく所得税も納めていないため、サラリーマンが受けている社会保険料控除の恩恵も受けられません。
本人が払わなくとも、親が保険料を立て替えて納付すると、「社会保険料控除」が受けられます。たとえば所得税率10%、住民税率10%の税率の人であれば、19万9320円の保険料を払っても、3万9864円の税金を取り返せるのです。
カラクリは社会保険料控除
国民年金など社会保険料を納付すると、支払った保険料の全額が控除の対象となりますが、子供や配偶者など一定の親族の社会保険料を支払った場合も対象となります。
所得税を払っていない学生にとって社会保険料控除は宝の持ち腐れです。そもそも所得税を払っていない学生には、取り返す税金もないのです。どうせなら、たくさん所得税を払っている親が立て替えて納付したほうが得なのです。
学生納付特例を使う、クレカで払うことも検討を
保険料の支払いが大変なら、学生は本人の所得が基準以下であれば、申請すれば保険料の納付が免除されます。後に保険料を追納すれば、将来受け取る年金額も減りません。こうした制度を利用するのも良いでしょう。
また、クレジットカードでの納付もできるので、ポイントを貯めているという人はカードの利用も良いかもしれません。どうせ納付しなければならない国民年金保険料ですから、お得になるような納付方法を選びたいものです。
文・高村阿木夫(現役銀行員のマネーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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