年金を多くもらうために確認したい3つの支給要件【年金生活者支援給付金】

2022/04/09 14:00

https://money.smt.docomo.ne.jp/image/0NS2TxXvTv2LBZpiroD87A.jpg
公的年金が減少傾向にある今、自分自身の老後や親の老後を考えたとき、年金だけで生活できるか不安に思う人は多いはず。年金が上乗せされる制度の活用も検討してみてください。 「年金生活者支援給付金」で年金が上乗せされる 「年金生活者支援給付金」とは、公的年金やその他の所得の合計額が一定以下だと、上乗せして年金がもらえる制度です

公的年金が減少傾向にある今、自分自身の老後や親の老後を考えたとき、年金だけで生活できるか不安に思う人は多いはず。年金が上乗せされる制度の活用も検討してみてください。

「年金生活者支援給付金」で年金が上乗せされる

「年金生活者支援給付金」とは、公的年金やその他の所得の合計額が一定以下だと、上乗せして年金がもらえる制度です。消費税引き上げにともない2019年10月からスタートしました。

主に老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金がありますが、今回は老齢基礎年金について解説します。

給付額は月額いくら?

上乗せされる給付額は、月額5,030円を基準に、保険料納付済期間や保険料免除期間を加味して計算されます。

具体的には、次のA、Bの合計額です。

A:5,030円×保険料納付済期間/被保険者月数480月

B:10,845円×保険料免除期間/被保険者月数480月

免除期間がなく、保険料納付済期間が480月なら、5,030円が支給。免除期間がなく、保険料納付済期間が480月より少なければ、月数に応じて5,030円から減額されます。

その他、免除期間があることで、給付額が5,030円より多くなることもあります。

保険料納付済期間は、年金証書や支給額変更通知書等で確認でき、1941年4月1日以前に生まれた方は、被保険者月数が生年月日によって変動します。

3つの支給要件を満たすことが条件

「年金生活者支援給付金」を受け取れるのは、次の3つの要件を満たす人です。

1.65歳以上の老齢基礎年金の受給者。
2.同一世帯の全員が市町村民税非課税。
3.前年の公的年金等の収入金額とその他の所得との合計額が88万1,200円以下(77万9,900円超87万9,900円以下なら、補足的老齢年金生活者支援給付金の対象)。

支給要件を確認した上で、「年金生活者支援給付金」の活用を検討してみてください。日本には、生活が苦しい人を支援する制度がいくつもあり、制度を利用することは立派な権利です。公的制度も上手に活用しながら、穏やかな老後生活を送りましょう。

文・木崎涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

【関連記事】
「厚生年金」を月25万円もらうための3つの方法
初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部サイト)
「電気・ガス・水道代を節約したい」人がやってはいけないこと
株主優待をタダ取りする裏ワザとは?(外部サイト)
ひろゆきが「宝くじを買うこと」を問題視した本当の理由

(2022年2月8日公開記事)