家を購入しようと思っている人は、ほかの人が何歳で家を購入しているか気にならないだろうか。家を購入した経験がある人を対象にした意識調査から、平均年齢が明らかになっている。早速、調査データを紹介していこう。

家を買ったときの平均年齢は33.3歳

調査を行ったのは、不動産買取業やリフォーム業などを手掛ける東京都のAlbaLinkだ。調査は2021年11月にインターネットで500人を対象に行った。家を買った年齢を世代別に比較すると、以下の通りとなる。

最も多かったのは「〜35歳」で35.2％となっており、「〜30歳」が32.8％と続く。40歳を超えると割合は大きく落ち込む。「〜45歳」は6.4％、「〜50歳」は2.8％にとどまる。そして回答から「平均年齢」を算出すると、33.3歳だったという。

なぜこのような結果となったのか。調査を行ったAlbaLinkは、住宅ローンは「完済年齢が80歳まで」などと指定されているケースがあることや、定年までにローンを完済しようと考える人が多いことから、「30代までに購入に踏み切る人が多いのでは」と分析している。

ちなみに、家を購入することを検討し始めてから買うと決断するまでの期間は、平均で1年ほどだったとのことだ。

「家を購入したタイミング」ランキング

この調査では「家を購入したタイミング」についても対象者に質問している。最も多かったのが「妊娠・出産」で、全体の24.4％を占めた。

2位以下は「子どもの入園・入学」（15.8％）、「結婚・婚約」（15.4％）という順だ。7位以下の回答も興味深い。「災害」「増税」などと答えた人もいた。確かに増税を前に駆け込みで住宅購入を決めるというのはよくある話だ。

家を買う人は今後減っていく？

ちなみに家を買う人が減る可能性が指摘されている。現在が住宅購入の「適齢期」とも言える日本のミレニアル世代（25〜39歳）の中には、不動産価格の高騰や資産価値の下落リスクなどから、自宅の購入に躊躇する人が少なくないようだ。

そして最近では「ミニマリスト」も増えてきた。モノが少ない暮らしをする人のことを呼び、こうした人の中には「所有」を避けたがる人も少なくない。自宅の所有はもってのほか、という人もいるだろう。

住宅ローンの完済年齢のことも考えつつ

いずれにしても、いま住宅購入を考えている人であれば、この調査が大いに参考になりそうだ。住宅ローンの完済年齢のことも考えながら、調査データを眺めてみてはいかがだろうか。

文・岡本一道（経済ジャーナリスト）
編集・dメニューマネー編集部

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（2022年2月8日公開記事）