「iDeCo（イデコ）」とは、国民年金や厚生年金とは別に受け取れる私的年金の制度です。豊かな老後を送るための備えのひとつとして、長期・積立・分散の考え方を基につくられました。税制優遇の面でもメリットが大きいiDeCoですが、何の略語か知っていますか？

自己責任で運用する私的年金制度

iDeCoは、個人型確定拠出年金を意味する「individual -type Defined Contribution pension plan 」の略称です。頭文字のiには「私（自分自身）」が運用するという意味も込められています。

20歳以上60歳未満の全ての方（一部例外あり）が加入可能で、加入者本人がiDeCoを取り扱っている金融機関（銀行、証券、保険会社など）で手続きをします。毎月の積立金は、月額5,000円以上1,000円単位で自由に決められますが、上限は会社員や自営業、主婦など加入区分ごとに設定されています。

最大のメリットは、3つの税制優遇措置

iDeCoの特徴として、税制メリットが大きい点も挙げられます。積立金が全額所得から控除されるため、所得税・住民税が減額されます。そして、運用商品で得た利益は非課税となるため、満額で再投資が可能です。また、60歳以降の年金受給時に所得控除（退職所得控除か公的年金等控除）の対象となります。

節税効果があるiDeCoですが、60歳まで原則引き出せないため、将来を見据えた余裕資金での金額設定が必要です。

文/編集・dメニューマネー編集部

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（2022年2月10日公開記事）