ディーラーや整備場で働く自動車整備士ですが、年収はどれくらいなのでしょうか?また、トヨタ <7203> やホンダ <7267> 、日産 <7201> などの大企業の場合、どのくらい稼げるのかも気になります。
自動車整備士の平均年収は約400万円
自動車整備業界を取り巻く状況をまとめた、日本自動車整備振興会連合会の 調査によれば、令和3年時点での整備士全体の平均年収は約399万円(令和3年度 自動車特定整備業実態調査結果の概要について )。
業界全体での人手不足の影響からここ10年ほど年収の水準は上がり続けており、直近5年間では15万円ほど向上しました。
整備士の就業先は大きくディーラーと整備工場にわかれ、ディーラー勤務の場合の平均年収は469万円、整備工場が367万円と働く場所によって大きな格差があるようです。
大手が高年収というのはホント?
トヨタ、ホンダ、日産などのディーラーでもたくさんの整備士が働いていますが、その年収はやはり平均よりも高いのでしょうか?
求人情報や新卒採用情報から試算すると、トヨタ、ホンダ、日産それぞれの初任給と初年度の年収は次の通りです。
企業 | 初任給 | 年収 |
---|---|---|
トヨタ |
17.2万円 |
473.8万円 |
日産 |
16.9万円 |
415.1万円 |
ホンダ |
17.6万円 |
443万円 |
(整備士専門求人サイトの情報より編集部作成)
各社初任給にはそれほど違いはないものの、年収ではそれなりに差が出ており、トヨタがもっとも高いという結果に。
整備士全体の平均400万円に対しては、トヨタとホンダは大きく上回っているものの、日産は平均とほぼ変わりません。大手だから必ずしも高年収とは限らないようです。
資格の有無で大きな差が
全体としてそれほど高水準とは言えない自動車整備士の年収。しかし、整備士資格には階級があり、1級整備士の資格を取得すれば数十万円単位で年収はアップします。
それを踏まえると、トヨタのような大手のディーラーに勤務するベテランの1級整備士であれば、おそらく年収は600万円以上になるはず。
人手不足はまだまだ顕著で、かつ需要は変わらず多い整備業界。これからさらに給与水準は向上していきそう。いつか高年収のイメージがつく日も来るかもしれません。
文/編集・dメニューマネー編集部
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