退職・老後が近い

60代の仕事の定番「マンション管理人」の年収や仕事内容は?

2022/04/16 09:00

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マンション管理人は、60代向けの求人で多い職種の一つだ。マンションにはさまざまな人が住んでいるので、人生経験が豊富なシニア層が歓迎される傾向にあるという。しかし「シニア層も応募できるだけに給料も安いのでは」と思う人もいるかもしれない。年収や仕事内はどうなのだろう? マンション管理人の主な仕事は「受付・点検・清掃・報告」

マンション管理人は、60代向けの求人で多い職種の一つだ。マンションにはさまざまな人が住んでいるので、人生経験が豊富なシニア層が歓迎される傾向にあるという。しかし「シニア層も応募できるだけに給料も安いのでは」と思う人もいるかもしれない。年収や仕事内はどうなのだろう?

マンション管理人の主な仕事は「受付・点検・清掃・報告」

マンション管理人の主な仕事内容は、「受付業務」「清掃業務」「点検・巡回業務」「報告業務」の大きく4つに分かれる。

受付業務とは、来客者の受付対応や、マンションの駐車場・駐輪場の利用受付などをする業務をさす。居住者からの相談や苦情に対応する場合もある。

清掃業務では、エントランスや階段、廊下、ごみ置き場などの清掃や整理をする。

点検・巡回業務とは、共有スペースの電灯、エレベーターや自動ドアの動作などを点検する業務のことだ。電球を交換し、業者による保守・修理作業に立ち会うこともある。

報告業務では、点検結果の報告のほか、居住者へのお知らせなどを記載した文書の配布や掲示をする。

これら全ての業務を担うこともあれば、各業務で担当する人材が違うこともある。

働き方によってこんなに違う、マンション管理人の年収

求人の中には正社員の募集もあるが、契約社員やアルバイトのほうが多いとされ、働き方によって年収に差がある。

2020年における正社員の平均年収は、355万円(厚生労働省「令和2年度賃金構造基本統計調査」)。2020年の日本の平均年収は433万円であり、これよりは低くなっている。

複数の求人サイトの情報をもとにすると、契約社員の年収は190〜240万円程のようだ。

アルバイトは時給1,000円前後で募集している求人が多い。仮に時給1,000円で週3〜4回、1日8時間働いた場合、年収は約115〜154万円になる。

よって、年金の支給がなければ、マンション管理人の仕事だけで生活するのはかなりキツイといえよう。

資格を持っていると年収アップの可能性も?

マンション管理員として働くのに必須の資格はなく、未経験で応募できる求人も多い。ただ、管理会社によっては、資格を持っていると特別手当が支給される場合もあるという。

資格の例として、60代男性に1番人気の資格になったこともある「マンション管理士」や(2018年 ユーキャン調査)、民間検定の「マンション管理員検定」、国家資格の「管理業務主任者」が挙げられる。

定年退職後などに応募する場合は、各求人の待遇条件を確認しつつ、こうした資格の取得を検討してみてもいいかもしれない。

文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部

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