私たちの国の機関である「官庁」や「省庁」。何気なくニュースで見たり聞いたりする言葉ですが、何を指しているか正確に答えるのは難しいかもしれません。民間の会社組織に比べれば国の行政組織は規模が大きく少々複雑です。
官庁と省庁はどちらも「お役所」のことを表しますが、実は微妙に意味が異なります。どのように違うか分かりますか?
省庁は2001年の編成によって現在の形ができた
「官庁」とは、国の意思を決定し外部に表示する権限を持つ国家機関のことです。1人だけで組織を構成する「独任制」もあり、内閣総理大臣や各省の大臣などが独任制の官庁です。内閣官房長官や各省庁の副大臣は、官庁ではなく補助機関になります。
官庁は仕事の区域によって中央官庁と地方官庁に分かれます。地方官庁とは特定の地域に限定して国の事務を行う機関です。税務署、法務局などがこれに当たります。
そして、「省庁」とは、「省」が付く役所と「庁」が付く役所の総称です。国の行政機関のために置かれる組織は「省」「庁」「委員会」があり、省は各省の大臣が管轄する機関ですが、「庁」と「委員会」はその外局です。
例えば公正取引委員会は内閣府の、国税庁は財務省の外に置かれます。ただし、検察庁や警察庁など庁がついても外局ではなく特別機関の場合もあります。
国の行政組織について定めた「国家行政組織法」によれば、現在内閣には11の省があります。総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、防衛省です。
解答:「官庁と省庁」の違いとは……
官庁とは、国の意志を決定する権限を持つ機関のことで、省庁とは、省や庁と呼ばれる役所の総称です。官庁は補助機関や諮問機関は区別して分類されます。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2022年2月13日公開記事)