「原産地」と「原産国」はどう違う?

2022/04/23 12:30

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加工食品の表示ラベルから知ることができる「原産地」や「原産国」。似ているようで意味は全く異なります。食品の表示にはルールがありますが、ルール違反やグレーゾーンの表示偽装は残念なことに度々起きています。 「原産地」と「原産国」は、消費者のために使い分けられている言葉です。2つの違いが分かりますか? 原産地や原産国は、食品

加工食品の表示ラベルから知ることができる「原産地」や「原産国」。似ているようで意味は全く異なります。食品の表示にはルールがありますが、ルール違反やグレーゾーンの表示偽装は残念なことに度々起きています。

「原産地」と「原産国」は、消費者のために使い分けられている言葉です。2つの違いが分かりますか?

原産地や原産国は、食品基準によって表示が義務化されている

「原産地」とは、原料に使われる一次産品(農畜水産物)の原産地のことで、「原料原産地」とも言い換えられます。原産地の表示については、食品表示法に基づく食品表示基準に従うこととされます。

昔の食品表示基準では、対象加工食品だけに表示義務が課されていましたが、2017年9月に基準が改正され、輸入品以外の加工食品すべてに原産地を表示するよう義務付けられました。切替のための経過措置期間は残りわずかで、2022年3月末に期限を迎えます。

原産地の表示義務があるのは、製品に最も多く使われた原料についてです。原料を複数の国から仕入れている場合は、重量が多い順に国名を表示するのが原則です。

一方「原産国」とは、原料が最終的に加工された場所のことです。国産の加工食品の場合は「国内製造」または都道府県名で表示され、輸入品の場合は「〇〇製造(〇〇は原産国名)」などと表示されます。

解答:「原産地と原産国」の違いとは……

「原産地」とは原料原産地のことで、「原産国」とは最終的に製品として加工された国のことです。改めて表示を見てみると、日本では大豆や小麦など多くの材料を輸入で賄っていることが実感できます。

文/編集・dメニューマネー編集部

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