「首都圏のマンション価格が値上がりを続けている」というニュースを耳にした人も多いでしょう。コロナ禍で地方に移住する人が増えたと言いますが、まだまだ首都圏のマンションの需要も高いようです。東京都内で特に値上がりが大きい地域はどこなのでしょうか。
都内マンション価格の高騰率ランキング
首都圏の中古マンションについて調査した結果から、都内で高騰率が高い順に抜き出すと、結果はこのようになりました(ワンノブアカインド、「マンションレビュー 調べ」、2021年3月と12月の比較)。
順位 | 市区 | 高騰率 |
---|---|---|
1 | 町田市 | 27.34% |
2 | 三鷹市 | 12.67% |
3 | 小平市 | 12.55% |
4 | 足立区 | 12.31% |
5 | 江東区 | 11.95% |
6 | 小金井市 | 11.87% |
7 | 品川区 | 11.68% |
8 | 杉並区 | 11.67% |
9 | 江戸川区 | 11.54% |
10 | 大田区 | 11.21% |
東京23区以外の「市」の高騰率が目立ちます。23区内とそれ以外のマンションでは、もともとの価格が違うということもあります。
しかし1位の町田市にいたっては3割近くも値上がりしており、9ヵ月間で起こった価格上昇率と考えると目を見張るものがあります。
なぜ値上がりしているのか 3つの理由
マンションがここまで値上がりをしている理由には、どんなことが考えられるのでしょうか。
理由1──東京オリンピック開催で建築費が高騰した
東京オリンピックに向けて施設やインフラなどの建設が急ピッチで進められ、人材が不足していました。さらに建築資材が値上がりをしたこともあり、建築費全体が膨れ上がってしまいました。
理由2──住宅ローンが低金利である
日本では低金利が続いており、住宅ローンも非常に低い金利で借りられます。それだけでなく、住宅ローンを申し込むときの銀行の審査基準も緩くなったため、お金を借りて家を購入しやすくなりました。
理由3──公示地価が上昇している
国土交通省から毎年発表される「地価」というものがあり、首都圏の地価がここ数年上昇していました。マンションは土地の上に建てられるので、地価が上昇するとそれに連動してマンション価格も上がります。
このように、いくつもの理由が重なり合って高騰を続けている首都圏のマンション価格。これがバブルなのか否かは、専門家の意見も分かれています。これからマンションを買うのなら、慎重に時期を見極めたいものです。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2022年2月19日公開記事)