ともに日本を代表する電機メーカーのNEC <6701> と富士通 <6702> 、就職先としても人気ですが、社員の年収はどちらが高いのでしょうか。
富士通が30万円高く、どちらも800万円超え
最新の有価証券報告書によれば、現在社員の年収はNECが830万円、富士通が865万円。どちらも800万円超えと高年収で、富士通の方が30万円ほど上回っています。
なお、直近5年間の年収の推移は以下のとおり。どちらもここ1、2年で大きく伸びて800万の大台を突破しました。
年 | NEC | 富士通 |
---|---|---|
2017 | 805万円 | 797万円 |
2018 | 789万円 | 790万円 |
2019 | 799万円 | 799万円 |
2020 | 815万円 | 804万円 |
2021 | 830万円 | 865万円 |
年収とともに業績は回復傾向
NEC、富士通ともに社員の年収は大きく伸びていますが、業績はどうなっているのでしょうか。
NECは2016年度には売上高がかつての半分にまで落ち込んだものの、そこからは緩やかに回復。特に最新の2021年3月期決算では営業利益が2年前の約270%と大きく伸びています。
対して富士通は売上がやや減少、利益は横ばいと好調とは言えないものの、2021年3月期には営業利益が上向き、さらに最新の四半期の当期利益では前年を上回っています。
5Gにワクチン接種証明、DX……成長事業への投資が目立つ
回復傾向にある両社ですが、どちらも成長事業への投資を積極的に行っており、今後さら なる業績向上目指しています。
NECは海外での5G事業への投資として、無線関連の米スタートアップ企業の買収を行ったほか、顔認証を利用したワクチン接種証明などに力を入れています。
富士通は2019年から早期退職の実施や、IT人材の積極採用を進めるほか、豪IT企業のウーベ社買収などを通じてDX分野への投資を進めています。
長く苦戦が続いたNECと富士通ですが、新たな収益源を確立して業績を向上させ、社員への待遇もより良いものにできるでしょうか。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2022年2月19日公開記事)