セコムですが、じつは警備だけでなく、ほかの業種にも事業を展開しているのはあまり知られていません。セキュリティサービスが有名なセコム。セキュリティの分野以外にどんな事業に参入しているのか。また、セキュリティ以外でどれくらいの売上高を出しているのでしょうか?
売上高はなんと1兆円以上
セコムの売上高はなんと1兆円を超え。2位のALSOKがその半分弱で、3位以下は10分の1以下と、2強の業界構造であることが分かります。
企業名 | 売上高 | 平均年収 |
---|---|---|
セコム | 1兆359億円 | 592万円 |
ALSOK | 4699億円 | 580万円 |
セントラル | 674億円 | 474万円 |
社員の年収も同様で、セコムが600万円弱で1位、ALSOKがそれを僅差で追いかけるという格好です。
実は医療や保険、不動産事業を展開
業界1位をひた走っているセコムですが、セグメントごとの売上高をみると1兆円超えの秘密が見えてきます。
実は、主力のセキュリティサービス事業の売上高比率は50%ほどで、それ以外の売上高、つまり約5,000億円は他事業が占めているのです。
なかでも意外なのがメディカルサービス事業。実は訪問看護サービスの提供や薬局の運営などを行っており、700億円規模の売上高を持っています。
そのほかにも保険や不動産といった事業を展開しており、それぞれ売上高は100億円規模。こうした多角的な事業が1兆円以上の売上高を支えているというわけです。
2位のALSOKも介護に力を入れる
多角的な事業展開で1兆円を売り上げるセコム。セキュリティ事業の売上高比率は下がってきており、いずれは「警備会社」というイメージから脱却する日も来るかもしれません。
一方で、業界2位のALSOKも積極的なM&Aで介護事業の拡大を図り、全体の売上高や社員の年収も伸びてきています。
古くから変わらないイメージのある警備業界ですが、2強を筆頭に大きな変化の最中にいるようです。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2022年2月24日公開記事)