タレントのにしおかすみこさんが自身の連載で紹介した、母の認知症のニュースが話題になりましたが、認知症には保険があります。認知症保険は、医師から認知症と診断された際に、一時金を受け取れる保険です。
高齢者の6人に1 人が認知症
認知症とは単なる物忘れではなく、例えば、ご飯を食べたこと自体を忘れてしまうといった状態になるほど日常生活に支障を与える“病気”です。
中でも一番多いアルツハイマー型認知症は、完治を目指すのは難しく、実態としては進行の速度を遅らせるような手段しかありません。まずは、認知症にならないように、正常と認知症の中間と言われる軽度認知症(MCI)の段階で治療を始めることが大事なことでしょう。
2020年の65歳以上の高齢者の認知症有病率は16.7%、約602万人となっており、6人に1人程度が認知症有病者と言えます(出典:内閣府「平成29年度版高齢社会白書」)。
認知症保険で保険金が出る条件とは?軽度認知症で保険金がでる?
認知症保険はいくつかの会社から出ています。
たとえばSOMPOひまわり生命の保険では、保険の支払い条件は医師から認知症または軽度認知症(MCI)であることを診断された時です。
特徴は、軽度認知症の段階で保険金を受け取れる点です。認知症保険の中には、軽度認知症には対応していないものもあります。
軽度認知症は軽度の名から想像できるように気が付きにくいのですが、早期発見し、早期対応で進行を遅らせられると期待されています。
認知症保険の2つの注意点とは
認知症であることに早く気づくのがなぜ重要かというと、「要介護」になった人の理由の一番の原因が認知症と言われているからです(2019年、厚生労働省「国民生活基礎調査」)。認知症は介護につながる病気で、介護はお金がかかります。認知症になった段階で保険金を受け取れられるので、その後に備えられるでしょう。
認知症保険の注意点としては、保険に入ってすぐには保障されない点があります。SOMPOひまわり生命では180日間です。この期間も保険料が発生しますが、保障がないわけです。
また、契約できる年齢も制限があり、同社の場合は20歳から70歳までです。認知症保険を検討するなら早めにしておきましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
画像・Quality Stock Arts / stock.adobe.com
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