新型コロナウイルスの流行に伴い何かと話題の「ワクチン」や、子どもの頃から何度も受ける「予防接種」。同じように使われがちですが2つの意味は微妙に異なります。
医療従事者の新型コロナワクチン追加接種(3回目)は既にスタートしており、一般の人も『2回目の接種から6か月~8か月以上経過』など、条件を満たすと接種できるようになります。
「ワクチン」と「予防接種」、どう違うか分かりますか?
全てのワクチンが、ウイルスそのものを注射しているわけではない
「ワクチン」とは、病気を予防もしくは症状を軽くするために注射する薬剤のことです。ワクチンによって体は病原体を排除する免疫を作ろうとします。ワクチンは原材料によって「生ワクチン」や「不活化ワクチン」などに分類されます。
生ワクチンは弱らせたけれど生きているウイルスから作られ、不活化ワクチンは病原性をなくしたウイルスなどから作られます。インフルエンザワクチンは不活化ワクチンなので接種によって感染することはありません。
新型コロナワクチンは、ファイザー社製・モデルナ社製ともに新しいタイプの「mRNAワクチン」です。mRNAとはウイルスのたんぱく質を作る遺伝情報のことです。この情報によって体内でウイルスのたんぱく質の一部が作られ、身体が反応することで免疫ができます。
「予防接種」とは、免疫をつけたり強くしたりする目的でワクチンを接種する行為のことです。推奨される予防接種は「予防接種法」という法律の「定期接種」で定められています。定期接種の疾病にはA類とB類があります。
A類は結核(BCG)や風しん、麻しんなどで、全員が受けるべきとされています。B類は高齢者の肺炎球菌感染症などで、重症化の恐れがある人が定期接種の対象です。
解答:「ワクチンと予防接種」の違いとは……
ワクチンとは免疫を作るために体内に入れる薬剤のことで、予防接種とはワクチンを接種する行為のことです。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2022年2月25日公開記事)