カフェチェーンの中でも店舗数の多いドトール とコメダ。働いている社員の年収が高いのはどちらなのでしょうか。
店舗社員の平均年収はどちらも400万円前後
最新の有価証券報告書によれば、社員の年収はドトール・日レスホールディングス <3087> が502万円、コメダホールディングス <3543> が900万円で、コメダが大きく上回っています。
ただし、この数字はどちらも経営管理を行う持株会社の年収。店舗を運営している子会社の年収とは差があることには注意が必要です。
求人サイトの採用情報をもとに推測すると、店舗社員の平均年収はドトール、コメダともに約400万円といったところ。どちらも飲食業界の平均よりやや高い水準です。
とはいえ、日本の平均年収が約430万円なので、そのことを踏まえると、両社ともに平均よりも下回っていることが分かります。
コロナ時短などの影響でドトールは40億円の赤字?
最新の店舗社員の年収にはあまり差がない両社ですが、コロナ禍での業績にははっきりと明暗が表れています。
ドトールはここ数年堅調に推移していましたが、2021年2月期決算では40億円の営業赤字を計上。都市部を中心に時短や休業の影響を大きく受けました。
対して、郊外店舗が多いコメダは多少の落ち込みはあったものの、営業利益は40億円前後をキープし続けています。
今後の社員年収はどうなる?
会社の業績は社員の待遇に大きな影響を与えるため、今後も業績の傾向が変わらなければ年収にも明暗が出てきそうです。
ただし、ドトールも郊外店舗に注力するなど戦略を練っており、最新四半期報告を見ても売上高、営業損益ともに前期からは大きく改善しています。
コメダは引き続き堅調で、最新の第3四半期連結決算では前期から売上高16%増、営業利益37%増と増収増益を達成しています。
それぞれコロナ禍での生き残りを図る両社。ドトールはこのまま回復できるか、コメダは好調を維持できるか、今後の業績に注目したいところです。
文/編集・dメニューマネー編集部
画像・beeboys, Nagahisa_Design / stock.adobe.com
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(2022年2月28日公開記事)