富士急、サンリオが4月に導入「ダイナミックプライシング」 チケットはいくら安く(高く)なる?

2022/03/01 20:00

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富士急ハイランドが4月1日から、時期や曜日など日ごとに異なる価格を設定する「ダイナミックプライシング」(価格変動制)を導入すると発表した。対象は4月1日(金)から当日窓口販売されるフリーパスで、大人6300円のパスが6000円〜6800円となる。 テーマパークではほかに、サンリオピューロランドも4月からの導入を発表して

富士急ハイランドが4月1日から、時期や曜日など日ごとに異なる価格を設定する「ダイナミックプライシング」(価格変動制)を導入すると発表した。対象は4月1日(金)から当日窓口販売されるフリーパスで、大人6300円のパスが6000円〜6800円となる。

テーマパークではほかに、サンリオピューロランドも4月からの導入を発表しているほか、USJや東京ディズニーリゾートも採用。またJリーグ、プロ野球などスポーツ界でも広がっている。

富士急では閑散期は300円安く、繁忙期は500円高くなる

富士急ハイランドのダイナミックプライシングの対象となるのは、当日窓口で販売されるフリーパス。これまで大人は6300円、中高生5800円などだったが、それぞれ6000〜6800円、中高生5500〜6300円となる。

混雑しない日時や曜日であれば、従来より300円安くなるが、逆に500円高くなる場合もある。現在(3月31日まで)と4月1日からの価格は次のとおりだ。

フリーパス
 現在4月1日から
大人6300円6000〜6800円
中高生5800円5500〜6300円
小学生4600円4400〜5000円
幼児・シニア2200円2100〜2400円
アフタヌーンパス(午後1時から)
 現在4月1日から
大人4400円4100〜4900円
中高生4100円3800〜4600円
小学生3700円3500〜4100円
幼児・シニア2600円1700〜2000円

なおオンラインで販売されるフリーパスについては、6月下旬以降、ダイナミックプライシングを導入するという。

ピューロランドも4月から導入へ

サンリオエンターテイメントが運営する「サンリオピューロランド」も4月8日から、ダイナミックプライシングを採用する。

大人の当日チケットは現在、平日3600円、休日3900円だが、時期によって3600円〜4900円の間で変動することになる。午後2時以降に入場できる「アフタヌーンパスポート」は現在2400円だが、2400円〜3200円の間で価格が変わるようになる。

東京ディズニーリゾートは昨年3月に導入、9月に価格を再変更

テーマパークではこのほかにも、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)やオリエンタルランド <4661> 運営の東京ディズニーリゾートがダイナミックプライシングを採用している。

東京ディズニーリゾートでは、この制度を2021年3月20日から導入。東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの入場チケットが対象で、たとえば1デーパスポートは大人で8200円から、8200〜8700円へと変更されていた。

しかしその後、昨年9月に混雑具合に応じてチケット価格をさらに細分化する方針を発表している。この時の変更では、大人の1デーパスポートが7900〜9400円となっており、同年3月のダイナミックプライシング導入時と比べて、最安期で300円値下げになった一方、高い時期では700円の値上げになっていた。

ダイナミックプライシングは、テーマパーク以外にもJリーグやプロ野球などのスポーツやコンサート・ライブイベントでも導入されている。

需要と供給のバランスに応じて価格を変動させるこの仕組みは、理論上、施設運営者、イベント主催者側の利益の最大化が期待されることから、今後も広がる可能性がある。

文/編集・dメニューマネー編集部

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