「つみたてNISA」で非課税で投資できるのは2037年までだったが、制度改正により2024年以降は5年間延長され、2042年まで投資できるようになる。これによりどういうメリットがあるのだろうか。どこに注意すればいいのだろうか。

期間が 5年延長されるが、非課税期間は同じ

たとえば今年中に始めると21年間投資できるので、合計840万円まで非課税で積み立て可能だ。

ただし21年間、非課税なわけではない。非課税期間が最長20年間であることに変わりはないのでこの点は注意が必要だ。

つみたてNISA延長の2つのメリット

投資可能期間が5年延長されると、非課税で投資できる金額が合計200万円増える。

たとえば、延長された5年間で200万円積み立てて20万円の利益を得た場合、つみたてNISAを利用しないと税金は約4万円（利益の20％程度）だが、延長でこの税金を非課税にできる。

また積み立て投資は期間が長くなるほど、リスクを抑えられる。投資信託の価値は常に変動するが、長期間同じ金額を積み立てることで購入金額がならされ大きな損失を出しにくくなる。

今から始めて非課税枠をフル活用しよう

投資できる期間が延長されたからといって、必ず儲かるとは限らないが、つみたてNISAの対象は長期の積立・分散投資に適した投資信託のみ。リスクが抑えた投資がしやすい制度だ。

始めるのが1年遅れれば、非課税で投資できる金額が40万円減る。非課税枠を最大限に活用するために、今からつみたてNISAを始めてみてはいかがだろうか。

文/編集・dメニューマネー編集部

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(2022年3月3日公開記事)