移住先の人気ランキング、1位は静岡と広島県!コロナ禍で進む移住

2022/05/01 19:00

https://money.smt.docomo.ne.jp/image/J_iRfHKdSJWWJ3OKFYAWyg.jpg
2021年、地方移住を支援するNPOへの相談が過去最高を更新、移住先として最も人気なのは静岡県と広島県であることが分かった。 発表したのは認定NPO法人・ふるさと回帰支援センター。21年の相談件数は4万9914件で、過去最高だった19年の4万9401件をわずかに上回った。20年はコロナ禍に入ったタイミングということもあ

2021年、地方移住を支援するNPOへの相談が過去最高を更新、移住先として最も人気なのは静岡県と広島県であることが分かった。

発表したのは認定NPO法人・ふるさと回帰支援センター。21年の相談件数は4万9914件で、過去最高だった19年の4万9401件をわずかに上回った。20年はコロナ禍に入ったタイミングということもあり、前年比2割近く減って4万件を下回っていたが、21年はV字回復となった。

移住希望地ランキングは2つ発表されており、一つは同NPOの窓口で相談した人による人気ランキングで、もう一つはセミナー参加者が対象のもの。

窓口参加者では静岡県を筆頭に、福岡県や山梨県が続いた。一方、セミナー参加者では首位が広島県で、以下、愛媛県、長野県と続いた。

静岡県と広島県が人気の理由とは?

調査は2021年に同NPOに相談したりセミナー参加したりした人を対象に行われた。回答数は1万931件。なお相談窓口は東京都にある。

首位の静岡県は2020年から2年連続、市町と連携して移住フェアやセミナー、出張相談会等を数多く開催している。昨年から大きくランクアップしたのは、鹿児島県(20位→14位)、群馬県(10位→5位)、山口県(18位→13位)。

一方、セミナー参加者の間では、広島県が1位となった。

広島県が人気だった理由について、同NPOは、同県が窓口相談での相談傾向を独自に分析し、県庁自らでセミナーを企画し、移住相談者のニーズに即したセミナーをタイムリーに実施したことなどと指摘している。

20位までのランキング結果は以下の通りだ。

順位 窓口参加者 セミナー参加者
1位 静岡県 広島県
2位 福岡県 愛媛県
3位 山梨 長野県
4位 長野 北海道
5位 群馬県 福島県
6位 広島県 静岡県
7位 宮城県 和歌山県
8位 岐阜県 佐賀県
9位 栃木県 新潟県
10位 神奈川県 群馬県
11位 福島県 山梨県
12位 和歌山県 山形県
13位 山口県 神奈川県(13位:石川県と同着)
14位 鹿児島県 石川県(13位:神奈川県と同着)
15位 富山県 富山県
16位 北海道 山口県
17位 京都府 宮崎県
18位 熊本県 鹿児島県
19位 宮崎県 岩手県(19位:栃木県と同着)
20位 新潟県 栃木県(19位:岩手県と同着)

窓口相談者とセミナー参加者で結果が大きく異なっている理由としては、窓口が東京都にあること、セミナーはオンラインで地方からも参加できること、広島県のようにセミナーに注力している自治体があることなどが考えられそうだ。

70代以上に一番人気なのは静岡ではなく……

このほか、窓口相談者を対象にした移住希望地ランキングは、年代別の結果も発表。20歳代以下、30代、40代、50代、60代のいずれでも静岡県が首位だったが、70代以上では静岡県は2位で、首位は群馬県だった。

性別の調査では、2014年(23.9%)以降、着実に女性の割合が増えていることが分かり、2021年は女性の割合が45.4%と急増。20代の割合も2014年の10.8%から21.9%といったように約2倍に増加したことも分かっている。

文/編集・dメニューマネー編集部

【関連記事】
4月に変更!「年金を多く受け取る」ために知りたい3つのこと
初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部サイト)
エスパー伊東さん「老人ホーム」に 入居費用は年金で足りる?
株主優待をタダ取りする裏ワザとは?(外部サイト)
ガソリン代170円突破!節約のための2つのコツ

(2022年3月3日公開記事)