相談 老後までの20年、イデコで資金は貯められる?
相談内容「iDeCoで老後資金の不足分1,000万円を貯めたいです。どのような点に気を付けて運用すべきでしょうか」
相談者のプロフィール
40歳男性・会社員、共働き(妻も会社員) 子ども2人
アドバイス1 「老後まで20年」は長いようで短い 安定的な運用を
40歳は、老後まであと「20年もある」と言える反面、「20年しかない」とも言える考えられる年齢です。十分時間はありますが、20~30代よりは安定的な運用をしたほうがよいでしょう。
具体的には、国内外の株式や債券にバランスよく投資している「バランス型ファンド」で運用するとよいでしょう。
資産運用で大切なのは、「リスク許容度」です。リスクとは危険性のことではなく、収益の振れ幅の大きさです。収益が大きく増えたり減ったりする状態は、リスクが大きいと言えます。
リスク許容度とは「どのくらいリスク(収益の振れ幅)を受け入れられるのか」という度合いのことです。これは年齢や資産、年収、家族構成などによりますが、一般に、「若い人ほど許容度が高く、年をとると低くなる」と言えます。
なぜなら、若い人は時間があるので、もし資産が大きく減っても取り返すチャンスがあるからです。
アドバイス2 夫婦で加入し非課税枠を有効活用しましょう
いまの貯金額は別にして、新たに1,000万円を貯めたいなら、iDeCoは夫婦で加入しましょう。相談者夫婦はともに企業型確定拠出年金に加入しているため、掛金上限額は月2万円、夫婦合計で月4万円です。
iDeCoは収入が多いほど所得税、住民税の節税効果が高くなります。夫婦で掛金上限額まで出すのが厳しい場合は、収入の多い方が優先的に掛金を高くしましょう。たとえば、妻より夫の収入が多いなら、夫は月2万円、妻は月1万5,000円のように設定します。
また、掛金額は年に1度だけ変更可能で、5,000円から上限額まで1,000円単位で金額を決められます。家計に余裕ができた時は掛金額を増やし、無理なく積立を続けていきましょう。
文・武藤貴子(ファイナンシャルプランナー)
編集・dメニューマネー編集部
【関連記事】
・4月に変更!「年金を多く受け取る」ために知りたい3つのこと
・初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部サイト)
・エスパー伊東さん「老人ホーム」に 入居費用は年金で足りる?
・株主優待をタダ取りする裏ワザとは?(外部サイト)
・ ガソリン代170円突破!節約のための2つのコツ
(2022年3月4日公開記事)