「家事代行」は、共働き夫婦やお年寄りが増えていることなどが理由で、需要が急増している仕事の一つだ。家事の経験が豊富な50〜60代の女性も活躍しているという。顧客から指名されると時給をアップしてくれる会社もあるが、どれくらい稼げるのだろう？実際にどこまでの家事が依頼されるのかも気になる。

「掃除、洗濯、料理」全て担当する？……家事代行の仕事内容

依頼主の自宅に訪問して行う家事代行の仕事内容は、部屋の掃除機がけ、お風呂や洗面台などの水回りの掃除、日常的な洗濯、夕食の支度などさまざまだ。

必ずしも掃除、洗濯、料理の全てをするわけではなく、「お掃除代行」「お料理代行」のように担当が分かれている場合も多い。

なお、レンジフードやエアコンの分解洗浄など、専門の洗剤や機材が必要になるものは「ハウスクリーニング」の分野になるので、家事代行の仕事内容からは外れる。

家事代行の給料はいくら？

家事代行の求人は、未経験で応募できるものがほとんどで、パートやアルバイトとして働くのが一般的だ。

複数の求人サイトなどの情報をもとにすると、パートやアルバイトの時給相場は1,200円ほど。例えば週に5日、1日あたり4時間働けば、年収は約115万円となる。

上記の時給はあくまで相場であり、未経験であっても時給1,500円ほど、中には2,000円ほどに設定している会社もある。相場より高時給の会社では、月に20万円以上稼ぐ人もいるという。

家事代行の仕事は移動が多いため、交通費の負担はどうなるのか不安に思うかもしれないが、全額支給してくれる会社も多くなっている。

指名されると時給がアップ？

依頼主から指名を受けたり、顧客からの評価に応じて昇給したりすると、時給がアップする場合がある。

時給の上がり幅は会社によって異なるが、例えば指名されると200円ほど上がる会社もあるので、顧客からの信頼を得ることが重要と言えるだろう。

また、パートやアルバイトでは、交通費が支給されても移動中の時給は発生しない。

そのため、いくつかの会社に登録して多くの案件を紹介してもらえるようにする、1日にできるだけ近い現場を複数担当する、といった工夫も、効率よく稼ぐためには必要になるかもしれない。

文・廣瀬優香（フリーライター）
編集・dメニューマネー編集部

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(2022年3月4日公開記事)