カタカナ語の中には漢字で書ける言葉もありますが、普段は使わないのですぐに思い浮かばないかもしれません。「ゴム」「ガス」「マッチ」いずれも漢字で表せますが、どう書くか分かりますか?
ゴム──天然ゴムは探検家コロンブスが2回目の新大陸航海時に発見
「ゴムは漢字で「護謨」と書きます。原産地はもともとブラジルのアマゾン流域でした。
15世紀末に探検家コロンブスが2回目の新大陸航海時に見つけ、ヨーロッパに伝えたといわれています。その後、1839年にチャールズ・グッドイヤーが加硫法という加工法を発見し、ゴムは大きく発展しました。
天然ゴムが採れるゴムノキの生育は、1年中高温多湿な地域が適しています。そのためタイやインドネシア、ベトナムといった東南アジア諸国で主に栽培されます。
天然ゴムと異なり合成ゴムは化学的に生産されるため、気候の影響を受けません。中国やアメリカ、日本といった東南アジア以外の国が主な生産国となっています。
ガス──世界で初めてガスが使われたのはスコットランド
「ガス」は漢字で「瓦斯」と書きます。1792年にスコットランドで初めて使われました。当初、石炭を蒸し焼きにした後にできるガスを利用していました。スコットランドでガスが誕生してから遅れること80年、1872年に横浜で日本初のガス灯が使用されます。当時の日本は文明開化の真っ只中。さまざまな社会インフラが整備され、ガス灯の導入もその一環でした。
このように日本にも導入された都市ガスですが、普及率は約50%と言われています。電気や石油、LPガスといった他の燃料と争っている状況です。その理由として、ガス導管が全国的に繋がっていないことなどが挙げられます。これは、送電網が整いほぼすべての家庭で電気が使用されているのとは異なる状況です。
マッチ──日本で使用されているマッチのほとんどは兵庫県で製造
「マッチ」は漢字で「燐寸」と書きます。
発明された当初のマッチは「摩擦マッチ」という種類でした。これは簡単に火をつけられる便利さの一方で、摩擦が起こるとどこでも火がついてしまうという危険性も持っていました。
その後、マッチ箱の側面のヤスリで擦らないと火が付かない「安全マッチ」がドイツで開発されました。現在世界中で使用されているマッチはこのタイプのものになります。
日本で使用されているマッチのほとんどは兵庫県で製造されていて、そのシェアはなんと90%。マッチの国内製造は明治8年(1875年)に東京で始まりますが、兵庫県は貿易に有利な立地、豊富な労働力、気候といったマッチ製造に必要な条件を満たしていたため、国内生産のほとんどを担うようになりました。
文/編集・dメニューマネー編集部
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