サイゼリヤ <7581> とすかいらーく <3197> はどちらもファミレス業界の大手ですが、社員の年収はどちらが高いのでしょうか。業績やコロナ禍での取り組みも気になります。
どちらもここ数年で50万円以上減額
最新の有価証券報告書によれば、社員の平均年収はサイゼリヤが552万円、すかいらーくが638万円。すかいらーくが90万円ほど上回っています。
なお、過去5年間の金額の推移を見ると、どちらもここ数年でなんと50万円以上も減額しています。
サイゼリヤ | すかいらーく |
---|---|
626万円(17年8月期) | 704万円(16年12月期) |
624万円(18年8月期) | 695万円(17年12月期) |
628万円(19年8月期) | 624万円(18年12月期) |
589万円(20年8月期) | 619万円(19年12月期) |
552万円(21年8月期) | 638万円(20年12月期) |
コロナ禍で業績も落ち込み
年収を左右する業績も両社同じような傾向で、コロナ禍の休業や時短、閉店などの影響を受けて右肩下がりで推移しています。
サイゼリヤは2年連続で売上高を大きく減らしたほか、20年8月期には営業赤字を計上しており、すかいらーくも20年12月期は売上高が減少し営業赤字に。
どちらも直近の四半期業績では回復傾向にあるものの、先行きは不透明で、もとの水準まで戻るには時間がかかりそうです。
ロボット導入、新メニュー、店舗改装など、新たな取り組みも
コロナ禍で減少した売上高や利益の回復を目指して、両社とも新たな施策に取り組んでいます。
どちらも省人化と人件費の削減を目指して、一部の店舗で配膳や接客を行うロボットを導入しました。
ほかにも、サイゼリヤは高齢者向けメニュー、ファミリー層向けのお持ち帰りメニューなど、商品開発を進めています。
対してすかいらーくは一部店舗を改装してカウンター席を増やし、おひとりさまやリモートワークなど、コロナ禍を逆手にとった需要増を狙っています。
サイゼリヤ、すかいらーくともに、新たな客層の開拓が今後の業績と社員の年収を左右しそうです。
文/編集・dメニューマネー編集部
画像・skdkzhr / stock.adobe.com(画像はイメージです)
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(2022年3月4日公開記事)