資産形成で何より大切なのは「習慣づくり」です。新年度は新しい習慣をつくるのにうってつけのタイミングです。改めてお金について考えてみてはいかがでしょうか。特に4月に入社する新社会人は、まさに習慣づくりに適した節目を迎えるわけです。お金に対する意識を変え、貯蓄体質を目指しましょう。
意識したいこと1 資産形成の第一歩は「家計の把握」
まずは「自分が何にどのくらいお金を使っているか」を把握することが大切です。社会人生活が始まるとあわただしく毎日が過ぎてしまうため、事前に家計管理の仕組みを作っておきましょう。
家計管理には、家計簿アプリを使う方法、紙の家計簿を使う方法、オリジナルの家計簿フォーマットを使う方法など、さまざまな方法があります。
レシートを自動で読み込めるアプリ、銀行口座と連携できるアプリなどもあるため、自分に合ったツールを選ぶと良いでしょう。オリジナルの家計簿フォーマットを作る場合、SNSで公開されているフォーマットを参考にするのも良いかもしれません。
意識したいこと2 「固定費の見直し」で貯蓄体質を目指す
毎月必ずかかる固定費は、資産形成に大きなインパクトを与える項目です。固定費を抑えることで、1年後、5年後、10年後の貯蓄額が大きく変わるでしょう。
固定費は、すぐに変更しにくかったり、見直しに時間や労力が必要だったりします。社会人になる前に固定費を見直し、スリムな家計を目指しましょう。
たとえば、できるだけ家賃の低い物件を探す、スマホを格安SIMに変更する、といった方法があります。
意識したいこと3 「先取り貯蓄」で効率的に貯める
「余った分を貯蓄に回そう」と考えている限り、なかなかお金は貯まりません。効率的にお金を貯めたいなら、「先取り貯蓄」がおすすめです。先取り貯蓄とは、給与が振り込まれたら先に一定額を貯蓄に回し、残った分を生活費にあててやりくりする方法です。
先取り貯蓄の方法としては、会社の財形貯蓄を活用する、銀行の自動積立定期預金を契約する、つみたてNISAで投資信託を購入する、といった方法があります。
社会人になってからの給与や生活費を見積もってみて、余裕がありそうなら、数千円でも1万円でもいいので、「先取り貯蓄」の仕組みを構築しておきましょう。
新年度は、「お金の習慣」を身につける大きなチャンスです。5年後、10年後に後悔することがないよう、新社会人の人は、人生で一度しかない社会人1年目の過ごし方を、すでに働いている人は、今一度お金について考えてみてください。
文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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