ANAホールディングス <9202> の株価を予想する上でのプラス材料(株価上昇につながる材料)とマイナス材料(下落につながる材料)をそれぞれ2つずつ挙げた(2022年2月末時点)。
プラス材料 | マイナス材料 | |
---|---|---|
コロナ後8四半期ぶりに黒字達成 | ① | コロナ禍での旅客減が続くなら財務的に苦境に |
空飛ぶタクシーが大阪万博で実現? | ② | 原油高のデメリット |
2つのプラス材料
①コロナ後8四半期ぶりに黒字達成
2021年10〜12月期の営業利益は1.9億円の黒字になった。コロナ後の旅客減で2020年1〜3月期に赤字になって以来8四半期ぶりだ。国内旅客が回復、海上コンテナ物流が逼迫しているため特需で航空貨物収入が倍増した。コスト削減が進んでおり、旅客が回復するなら利益が出やすい体質になっている。
②空飛ぶタクシーが大阪万博で実現?
電動式の垂直離着陸機を開発する米ジョビー・アビエーションと業務提携。2025年の大阪万博で「空飛ぶタクシー」サービスの実現を目指している。また宇宙事業化プロジェクトを始めており、衛星データ活用、宇宙物資輸送、宇宙旅行などの事業化を目指している。
2つのマイナス材料
①コロナ禍での旅客減が続くなら財務的に苦境に
8四半期ぶりの黒字とはなったが、2021年3月期は4,046億円の最終赤字。2022年3月期も1,000億円の赤字を予想している。今のところ財務的にまったく問題はないが、2020年3月期に41.2%であった自己資本比率は24.6%まで低下した。コロナ禍での旅客減が継続するならば財務面での不安が膨らむ。
②原油高のデメリット
航空業界は原油高のデメリットを受ける代表業種と言われる。国際線では燃料価格が上がると燃油サーチャージで利用客が負担する仕組みがあるが、国内線にはその仕組みはない。燃油サーチャージが上がると国際線需要が冷え込む可能性もある。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2022年3月9日公開記事)